特集 2022年10月18日

「なに言ってもいいオーディション」をやって身にしみた面接の力の構造

なにをやってもいいオーディションを開催

はい、御社の志望動機は「どこでもいいから働きたいから」です。

そんな風に言えればと思いつつも、就職試験の面接が嫌すぎて就活をやめてしまったロスジェネ世代です。

ところで俳優さんという仕事はオーディションという名の面接試験をずーっと繰り返しているそう。それはきつい。彼らに「なにやってもいいオーディション」を開催してあげればうっぷんの発散と感情の爆発が見られるのでは。やってみました。

2006年より参加。興味対象がユーモアにあり動画を作ったり明日のアーという舞台を作ったり。

前の記事:よく考えたら月見そばってどうやって食べてるの?

> 個人サイト Twitter(@ohkitashigeto) 明日のアー

年がら年中面接をされる仕事が俳優

私ライターの大北はおもしろ記事を書く一方、おもしろ舞台を始めたら普通に軌道に乗ってしまい、俳優さんの知り合いが増えていく一方。 

知らなかった世界の人たちであるがなんとなく「あの人たち、今日もオーディションに行ってるな~」ということがわかってきた。

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俳優の青山祥子さん左と八木光太郎右は今『ツダマンの世界』という大きな舞台の稽古中
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人は志望動機に殺される!

今日呼んだ俳優の八木光太郎くんと青山祥子さんに聞くとだいたい週3くらいで映像や舞台など何らかのオーディションに行ってるのではないかという。一日おきに面接に行く日々が一年続く。

人が年間100日以上志望動機を答えると死んでしまうことは想像に容易い。私はとにかく志望動機というものが嫌なんです。

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こういうオーディションが行われてこういうところが疑問だと説明してもらう
感じの悪いオーディションをつくろう!
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感じの悪いオーディションを作る

過去のオーディションでどういうことが嫌だったかを八木くんらに聞いて、架空の「最高に感じの悪いオーディション」をまず作っていく。

筆者大北左とデイリーポータル編集部安藤右が選考者として架空のオーディションを開催した。夫婦役のなにかに出るがそれが何かは明らかにはされてない。
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二人とも普段より2段くらいギアが上がった明るい声で限りなく感じのよい印象を出している。私がコンビニチェーンだったら店長をすぐ任せたい。
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冒頭にレクリエーションがあることも

オーディションは基本的に自己紹介から始まって質疑応答があるそう。まれに大人数の舞台などではレクリエーションがあることも。たしかに大人がハンカチ落としをさせられるのはしんどい気持ちになる。モヤっとするポイントをまとめていこう。

モヤpoint…ハンカチ落としをさせられる

大きな舞台なんかではウォーミングアップとアイスブレイクを兼ねてハンカチ落としなどのレクリエーションをすることがあるという。​​​​​
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話を広げない自己紹介と質疑応答

質疑応答においては応募する役とは関係のない質問が多いそう。その人のパーソナリティをガン見していくのだろう。

モヤpoint…質問が世間話すぎる

ここでの特徴は決して話を広げないこと。一日に何十人何百人を見ていくなら話を盛り上げていてはしんどそうだ。これが質問に答える側からすると違和感があるという。

モヤpoint…質問に答えても広げない

自己紹介と質疑応答。「一発ギャグやりまーす!」をやるならこのタイミングだそうだ
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「へえ~、明日のアー出てるんだ」など資料をペラペラ見ながら少し話す。が、決して大きくは広げないんだとか。​​​​
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演技をしないこともある

セリフを読んだり演技をすることは多いが必ずしも毎回ではないそうだ。今回は夫婦の役でエチュード(即興でセリフを考えて演じる)をしてもらった。

今回は夫婦という情報以外与えられない特別ぼんやりした設定である。

モヤpoint…エチュードの設定には口を出せない

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「八木さんもよかったんですが、安藤ちゃんこれ上手いからちょっとやってみてよ」

実演後にはひどい事態も…

エチュードにおいてダメだしをされることもあったそうだ。たしかにそのあとで落とすならなんか言われる必要はない。

モヤpoint…エチュードにダメだし

他に変わったパターンとして、「安藤ちゃん、ちょっと八木さんに代わってやってみてよ」と選考側として同席した俳優に代わらせることがあったそう。気持ちがしんどい。

モヤpoint…代わられる

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この場合女性側が選考として有望であるのだろう。八木くんの立場よ…

選考もなかなかにモヤる

オーディション受ける側あるあるとして、受かったと思うくらい褒められてきっちり落ちることがあるそうだ。しかもその理由が「年齢が合わない」だったりするんだという。

モヤpoint…めちゃくちゃ褒めて落とす

結果が出るのも1週間後なので一週間浮かれきったうえで落とされる。せめて早く言ってほしいという。

モヤpoint…結果は一週間かかる

とはいえ他の役を用意してくれたりすることもあるのだから見込みがなくても応募したほうがいいのだろうか。

「今回は女性の役の募集だから女性しかとりません」とわざわざ書いてある募集要項もあるそうだ。関係ない人含めてとにかく人がわんさかやってくる世界なのだろう。

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「はーい、すっごくよかったですよ、青山さん。ね、はい、じゃあ次の方」あっさり移る

受ける人が多すぎてリスペクトが薄れる

こうしてまた次の組へと移る。結局のところなにが嫌なのかと聞くと、リスペクトのないオーディションがつらいんだそう。やってる側も100人とか見なくてはならないのであれば、だんだんと人ではなくエクセルとか仕事の道具に見えてくるのかもしれない。

モヤpoint…リスペクトがない

 

なに言ってもいいオーディション開催

そしてようやくここからが本番。今のオーディションをもう一回やって、青山さんと八木くんには好き勝手反発してもらうことにした。 

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何言ってもいいver.でもう一回始めた。基本的には感じのよい声色で臨むが疑問に思ったところはその場で言っていく

ハンカチ落としを断る

まずは今回も冒頭にハンカチ落としである。

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それではハンカチ落としからね
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ハンカチ落とし?
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ハンカチ落としやりますよ。緊張してるでしょうから。
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いい、いい、いい! 要らない要らない! やらないから! やらない!
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八木「いいよいいよ! やらなくていい!」青山「大丈夫です!」

今回の二人は強い意志を持ってハンカチ落としを断ることから始まった。そうするとどうなるか。選考側だけでやる羽目になるのである。

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じゃあ私達だけでやりますので、見ていてください
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いいよ! やらなくていいから! いい! いい!
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しょうがないから選考側だけでハンカチ落としをやることになるカオティックな状況

40代男性二人のハンカチ落としを有望な俳優二人に見せるというカオティックな状況となった。動画も一応置いておく。八木くんの指摘に力がこもり、手練の漫才師くらい鋭いツッコミになっている。 

自己紹介も選考者にやらせる

つづいて自己紹介から質疑応答に入る。

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青山祥子です。長崎県出身です。よろしくお願いします。
はい、ということで次に…
よろしければお二人の自己紹介も聞きたいです。
……はい、申し遅れまして、大変失礼しました。大北栄人、42歳になりました。大阪府八尾市出身…
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「よろしければお二人の自己紹介もおねがいします」こんなことが言えたら…

選考側も自己紹介をし、平等になった。こんなことが言えたら気持ちいいだろうな…と思っていたのだが、後に自分もやってみることになるとそうでもないのである。続いて広げない質疑応答に。

広げない質疑応答にも怒りの刃が

韓国ドラマが好きで
(ペラペラ手元の紙をめくりながら)はい、はい
聞いてます? 聞いてないですよね?
(ペラペラ手元の紙をめくりながら)聞いてますよ
絶対聞いてないですよね!? ペラペラすんなって!!
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すぐ「ペラペラすんなって!」と注意が入ることになった健全なオーディション
じゃあ青山さんは?
バラエティ番組を見るのが趣味で、アプリで将棋をしたりするのも好きです
うん、おもしろいですよね
……
広げろよ!! 広げろって!!
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広げろ!! 広げろ!! とボールに集まりがちな小学生のおだんごサッカーに対する熱血コーチみたいになる八木

正直に答える志望動機

なんでこの『夫婦』出たいと思ったんですか?
いやいやそりゃ出たいと思ったからですよ。他にない。あります?
青山さんはなんで出たいと思ったんですか?
経歴です、やっぱり。ただ重ねたいだけなんです、経歴を。
わかるわかる!! そんなもんだよ!

ついに出た、憧れの志望動機コーナーである。やってみると聞いていて気持ちがよいものである。これはこれで正直で美しい答えだ。

こんな風に世の全ての志望動機が「働きたいから」「給料が出て休みがあればどこでも」「なんとなく気が向いて」で済むことを祈るばかりだ。

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志望動機に対して「経歴を重ねたい」と本音で答える美しいオーディション

エチュードの雑さにも声を荒げる

じゃあエチュードをしましょう。夫婦の設定です。こうやって始めます。奥さんが「ねえあなた」旦那さんが「なんだいお前」
古い!
古いよ!
そのあとをじゃあやってみましょう
それだけか! 雑だよ!!
いくつの設定ですか?
まあ、雰囲気で
なんだよそれ! やってみろよじゃあ! 言われてる身になってみろって!

納得がいかないとすぐに選考側がやらされるオーディションである。これはこれで平等になって美しいのだが、現場がすぐ混沌とするのが問題である。

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やれと言われたので選考側が一回やってみることになった

平等なオーディションは非効率敵である

はい、じゃあやらせていただきます。「ねえあなた」
「なんだいお前」
私、最近体が軽くなってきた気がするの
それはダイエットのおかげかい?

<中略、1分程度> 

肉を食べたほうがいいよ
あらいやだ
どうしたんだい?
あたし、そんなの、趣味じゃないわ
はい、ありがとうございました。
何を見せられたんだよこれは!! 何なんだよ!! クソみたいな会話しやがって!!

全くである。やってる側も何を見せているのだろう、という気はする。平等なオーディションは混沌を生み、効率が悪い。

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「何を見せられたんだよこれは!!」めちゃくちゃに怒る八木
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じゃあ八木さんたちにも同じようにやってもらいましょう
 
<八木と青山が演じる>
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はい、よかったです。でも夫役といえば安藤さん、青山さんとやってみませんか?
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なんだよそれ!! 屈辱だよ! 屈辱!
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とって代わられるくだりも反発アリでやることになるのだが、他人が演技してるので特に口も出せず…

淡白すぎるオーディションに延長を

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今日は以上です、ありがとうございました。
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いやいやいや、終われない終われない、終われないよ、こんなの!
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……延長されますか?
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カラオケじゃないんだよ! なんで延長なんてあるんだよ!

こうして日頃のうっぷんを発散させるためのなに言ってもいいオーディションは終わりに向かうのだが、よりスカッとさを高めるために選考側が改心して謝るという展開を設けた。

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「私たちがまちがってました」突如謝り始める

悪者が改心して謝り始める

私たちはさっきの八木さんの言葉で目が覚めました
私たちはリスペクトが足らなかった。どうか謝らせてください
すいませんでした…(土下座)
すいませんでした…(土下座)
どうすればいいのそれ??
本当に…
重い重い! 重いよ!!

ということで実際に改心して謝ると、受けてる側はスカッとするどころか不安になったり心の負担になって困るようだ。

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土下座が入るという半沢展開だが、特にスカッとはせず困ったという八木

結果もその場で求めることができる

はい、じゃあ結果はまた後日
一週間後です
すぐ知りたいです!
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「結果、すぐ知りたいです!」ビシッと言う
う~ん……じゃあ、申し訳ないんですけど、年齢が合わなかったので
わかってただろそんなこと!!
まあ分かってたんですけど……一応見ておきたいなという
なんだよそれ!! 大金持ちか!! 金持ちの道楽か!!
さぞかしスッキリしたかと思いきや……う~むという反応

スッキリはしない

さて私が考える日頃のうっぷんを晴らすオーディションが終わったわけだが、八木くんと青山さんは実際に気持ちよかったのだろうか? 

八木くんは「ハンカチ落としをやらないという点は、まあ言えて気持ちよかったですね」と反応がかんばしくない。

「ブレイキングダウンのオーディションを思い出しました」と青山さん。格闘家朝倉未来が企画した素人参加型格闘技大会であり、そのオーディションとは反発して目立てばリングに上がらせてもらえるアテンション・エコノミーそのもののようなしんどい世界である。

なるほど、興味深いぞ……ちょっと一回自分たちが受ける側に回らせてもらった。

なに言ってももいいオーディション、選考者と俳優入れ替え
二人には選考側になってもらって今度はこっちがオーディションを受けにいくことにした。同じことをやってもらう。
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とりあえず俳優として不満ばっかり言う態度で臨んでみる

自己紹介から反発してみる

じゃあ自己紹介お願いします
うっす~、うっす
えっ!?
大北、大北だよ。そこに書いてんでしょ
下の名前はなんて読むんですか?
しげちゃん……って呼ばれてんの!
え!?
もうおれの話いいよ
次いっていいよ
はあ…
……あの、すいません、全部不真面目にしたらブレイキングダウンになったので方向変えます

これは気持ちよくはない…

一回全部に反抗してみようと自己紹介から反発してみたのだが、やはりどうしても「なにしにきたの?」感は出てしまう。場違いであるということはいたたまれないし、居心地の悪さを生む。全く気持ちよさはない。

一回心を入れ替えてできるだけまじめに臨むことにした。

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すべてに反抗的になるとものすごい虚しさがやってきた

志望動機を正直に言っても抑え込まれる

大北さんはなんでこの「夫婦」に出ようと思ったんですか?
はい、この舞台「夫婦」は
映画だよ、映画
映画「夫婦」に出ることで自分の経歴に箔を付け、給料をたくさんもらえるようにしたいからです
あんまりはっきり言わないほうがいいと思いますよそういうことは
映画も舞台もわかんねえようなやつがそんな箔なんて言うんじゃないよ!
本当にそうです!
!? 今、誰の話をしているんですか!?

志望動機をはっきり言うと気持ちよいのかなと思ったが「そういうことは言わない方がいい」とおさえこまれてしまうのである。ここでも「なにしにきたんだ」の力が働くのである。

ところで青山さんはひどい演出家を演じ始め生き生きとしてきた。うっぷんを晴らすならただ立場を逆転させるだけでよかったのかもしれない。この後八木青山の二人はひどい選考者として活力をみなぎらせていく。

かつての俳優はひどい選考者となり、生き生きとする

特技とかありますかね?
えーと……じゃあ、あれやらせてください。人を介抱して傷口をしばったときにだけ使うセリフをやります。
はい
いきます!
「……さあ、これでいい」これです。
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「(傷口をしばって)さあ、これでいい」とくに特技でもありません
なるほど……(感性が)独特なんですね。
うん、すごくよかった。もう1シーンありますか?
ものまねとかね
じゃあ傷口しばったあとに野原しんのすけをやります。
「(傷口をしばって)……さあ、これでいい」「おら、野原しんのすけだぞ」
なるほど、他でやらないほうがいいと思いますよ。今日で見納めだ。
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膝が入れ替わる特技を披露した安藤。その後青山さんに「いいですね、ひざでもう一個ないですか?」と無茶な要求をされる

最もカオスなエチュードをやる

その後も選考側が元気になっていき、オーディションはどんどん混沌としていく。うっぷんが晴れるというのはこういうことだったのか。

じゃあエチュードやっていただきたいんですが、大北さんが女性で安藤さんが男性
それだけですか!?
そうですね。それだけだと設定が足りないから、猫にとりつかれた女性と河童になりたい男性で
……はい、やります
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化け猫にとりつかれる女と河童になりたい男を演じる時間
よし、相撲とろう! 相撲とろう! ぼくが勝ったら頭に水をかけてほしいんだよ!
……なんで?
勝ったらきゅうりを食べないといけないんだよ
なんでそんなことしないといけないの?
はい! はいはいはい! 一個もわかんない。ありがとうございます。
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他にも色々あったが十分にこの虚しさがわかった

構造上なにやっても上下関係がある

 

いや、気持ちがよくわかりました。この「はい、ありがとうございました」のショックさといったらないですね
いくらオーディションで楯突いても気持ちよさにはならないんですよね
変な空気になりますしね
楯突いたらとってもらえないからね。何しに来たんだってなるよね
そうですよね、構造上絶対的な上下関係がある。選ぶ、評価する者がいるとなにやってもむだ。
お釈迦さんの手のひらの上みたいなね
選考側も両方やるのはイーブンでよかったですね。
何かそういうどっちもやるオーディションがあったらいいね。
でもやらされる側に徹する心地よさもちょっとわかります。猫になりなさい、っていうのに「もう知らねー! やるしかねー!」っていうどうにでもなれ感
徹するのはありますね。上下関係に徹する時間
考えなくていい気持ちよさはありますね

関係ないですが一応エチュードもやったんですよという証拠を

結局、構造上こういう力がはたらいているのであれば自分のものにはならないんじゃないか。

青山さんは、唯一自分のペースにできるとしたらそれが一発ギャグをやったり「◯◯やります!」という時間なんじゃないかと言う。なるほど、それで面接やオーディションで「自己PRやらせてください!」みたいなことが行われるのか。

オーディションの最後の方で選考者が突如猫のモノマネを披露してやらせる時間があった。やたらにうまい。だけどなんなんだ。


これはインタビューにおいてもそうだ

面接やオーディションは「選ぶ」「評価する」という場なのでこのような見えない力が働いている。だからそもそも「嫌だなあ」なのであるし、それで私は就活をやめて今フラフラして20年くらいになる。

ハッとしたのだが、それはインタビューにおいてもそうなんじゃないか。その話はおもしろいですね、それはおもしろくないから次の話、とインタビュアー側が評価をくだしていくと、そこには力の構造が生まれてしまうのではないか。

ということはインタビューに限ることでもなく、あらゆる聞いて評価をする場所においてはこのような力が生まれるのだ。話を聞くときに評価も伴うとそこには力の構造が生まれてしまう。

ということを猫と河童になりながら見つけてきた。どういうこと?

ライターからのお知らせ

八木くんが大活躍してる明日のアーの映像配信11月いっぱいまで見られます。私たちはほがらかにアホなことをやってます。青山さんは八木くんと『ツダマンの世界』に11月に出るそうなので渋谷に見に行ってくだされ。

https://l-tike.zaiko.io/e/asunoah-kanikama
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