俺も個性をだそう
さて、このシーリングワックス、指につけたらオリジナリティのある自分になれるのではないか。そう思ってちょっとやってみた。
メーカーズマークというバーボンウイスキーがある。瓶の口に封蝋がしてあるのが特徴だ。
この封蝋、なんでも手作業で付けているそうだ(ラベルも手作業だそう)。
このように、なんでも封蝋をつけたら手作りの味わいがでるのではないだろうか。
赤い封蝋が特徴的なメーカーズマーク。酒屋で見比べてみればわかるのだが、ひとつひとつ形がちがう。手作業でつけているから、というのがその理由だそうだ。
そんな手作り感に味わいがあってすごく心をひかれる。
文字以外で喜びを表現する事情があったのでやや過剰な表情になっているが、はずれの棒なのに妙な高級感とそれにともなう嬉しさがあった。
ちなみにぼくは最近1型糖尿病に罹患したので、甘いものを食べるときは要注意だ。むしろあたりがでなくてよかったとも言えよう。
シーリングワックスは10本で1000円くらい。高いのかやすいのかわからない。
弱火でしばらく熱するとどろどろの液状になったので、好きなものをチーズフォンデュのようにくぐらせてみる。まずは使い古しのめぐすりから。
どうだろうか。
いいとか悪いとか評価しづらいものには、「味わいがある」と言いがちな癖があるものの、今回はアリよりの味わいがでたとおもう。なんというか魔術的な目薬になった。
液だれができるとこうなるのか。こういうメーカーズマークはみたことないので、おそらく検品時に弾かれてしまうやつだろう。それ以外の部分はつるつるして高級感が出たと思う。
マッキーといえばもう書けるのかインクが切れて書けないのか外見ではもうわからないことで有名だが、蝋がついていれば個性が出て便利なのではないだろうか。
少しろうの量が多すぎたがなんとなく高級感が出た。これでインクが切れても間違って使うこともないだろう。
ワックスで綴るのはバーボンだけの専売特許ではないだろう。日本酒にもやってみることにした。八海山である。
すごくいい雰囲気の八海山になった。蝋を外して飲む八海山はさぞおいしかろう。血糖に気をつけながら飲もう。
さて、このシーリングワックス、指につけたらオリジナリティのある自分になれるのではないか。そう思ってちょっとやってみた。
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