無印良品の「辛くないグリーンカレー」は、レトルトカレーの革命かもしれない

無印良品から発売された「辛くないカレー」シリーズ。
その中には、"激辛"のはずのグリーンカレーの姿があった。オリジナル版と食べ比べてみた筆者のレポートです。
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無印良品のグリーンカレーを食べたことはあるだろうか。
公式HPに「現地に出向いて本場のカレー文化を学んでいます」と書かれているだけあって、本格的でとてもおいしい。
お店クオリティの味が税込350円(2021年現在)で食べられる手軽さで、無印良品のレトルトカレーの中でも上位の人気商品とのことだ。
しかし、こちらをご覧いただきたい。

発売当初は辛すぎて涙を流しながら食べていた記憶があるから、どうやらリニューアルされてマイルドになったようではあるが、食べると全身が熱くなって汗だくになってしまう。夏場は食後に冷水を浴びに行かなければならないほどだ。
「おいしいんだけど、暑いんだよな…」としばらく敬遠していたのだが、つい最近こちらの商品を発見した。
「辛くないグリーンカレー」。そんな矛盾した商品があっていいのか。勿論いいのだ。むしろ、長年これを待っていたといっても過言ではないのだ。
辛いのが苦手な人でも、辛いものを食べるとお腹が痛くなる人でも食べられるグリーンカレーが発売されたということである。これは本当にすごいことだ。
さっそく買って、食べ比べしてみよう。

(タイのカレーなんだからナンじゃなく米を炊くべきだが、無印良品のナンミックスは美味しくて簡単で素晴らしいからお許しいただきたい)
並べてみると、見た目からしてだいぶ違う。辛くないグリーンカレーはココナッツペーストが入ってマイルドになっているようで、やわらか〜くて、やさ〜しそうな色をしている。

無印良品のレトルトカレーは、具材の多さにいつも驚かされる。ざくざく入ったタケノコに、大ぶりな鶏肉、フクロタケ。
コブミカンの葉の香りが食欲をそそり、喉にビリビリくる辛さがたまらない。

タケノコが千切りになっていること、鶏肉のカットがやや細かい(お子様でも食べやすい配慮?)ことを除いて、具材は同じもの。
香りはクリーミーでまろやか。それでいて、グリーンカレーらしさは失われていない。
一口食べてみて、「そうそう、こういうのが欲しかったんだよ!」と思った。
まったく辛くないため、グリーンカレーというよりも「ココナッツとスパイスのタイ風スープ」といった趣。全体的にまろやかになったことで、頼む!米をくれ!という気持ちにはならなくなった。
夜食にスープとして飲んだり、食欲のない朝にゆっくり食べたりするのに向いていそうだ。
おまけ
辛くないグリーンカレーを買いに無印良品に行ったら、こんなものを発見した。

中身はオリジナルのグリーンカレーだが、量が通常の半分。価格も税込250円。
これはもしかしたら、「辛くないカレーと小さめカレーを混ぜて、まあまあ辛いグリーンカレーを作りなよ」というメッセージなのかもしれない。
無印良品の守備範囲の広さに、驚かされるばかりである。
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