『モチモチの木』は、斎藤隆介作・滝平二郎絵の1971年に出版された絵本である。

家の前にあるモチモチの木(トチの木)が怖くて、爺さまがいないとトイレにいけない豆太だが、腹痛で倒れた爺さまのために、山のふもとの医者まで助けを呼びにいく……というお話である。小学校の教材にもなっていたし、あの切り絵の独特のタッチに見覚えのある人も多いはずだ。僕も小学校の時、文化祭で劇をやった覚えがある。

切り絵で作られているモチモチの木であるが、夢の技術、レーザーカッターを使えば、紙じゃなくて他の素材でも作ることができるはずだ。これは作りたい!餅で!モチモチの木だから!できたのがこちらである。





制作過程はこれで割愛するとして(最後に理由を説明します)、せっかくなのでその他にもいろいろと切ってみた。餅なので「ふくらむ」もので。





エジプトの象形文字であるヒエログリフを餅で作ってみた。つまりどういうことかというと


というわけである(石を投げないでください)。切れる厚みに限界はあるが、レーザーカッターはすごい。いろんな素材が切れる。海苔を切ってモチモチの木を再現してみた。


モチモチの木を餅で作るのはうまくいった。焼いてみたらどうなるか試してみよう。






モチモチの木は、焼いてみるとどうなるだろう。



「モチモチの木」の劇には、豆太が医者を呼びに駆けるシーンで「走れ〜!走れ〜!爺さまが大変だ!」とアップテンポで歌い上げる「走れ豆太」という名曲がある。その楽曲に負けず劣らず、爺さまが大変なことになっている。

レーザーの焼印がたくさん入っているところは膨らまず、焼印が少ないところ(頬やおでこなど)は自然とぷくっと膨らむ。すごい。





最後に、今回の記事で制作過程を割愛していた理由を説明させていただきたい。今回のレーザーカッターによる制作、僕はチンパンジーが扱える道具しか使えないので、同僚の茗荷くんに協力を依頼していた。

しかし、ふたりのスケジュールがなかなかあわない!なんとか都合があった日程が1日だけあったのだが、僕の予定が長引き、帰ってくるのが24時を過ぎてしまうことが判明。そんなこんなで材料の確保からデザインからレーザーカッターやらなんやら全部茗荷くんにやってもらうことになってしまった。

そんなわけで、この記事は全て茗荷くんによるものなのだ。24時過ぎて作業場についたら工作は全て終わっていた。ビルのシャッターが閉じていたのであけてもらったところ
