タオルで日本地図を作ります
安藤:欲しい物はほんとに多様化してますよね。このタオルを見ても各県ごとにまったく売買の傾向が違うのがおもしろい。
西村:そうですね。読んで確かにってのもあれば、なんだそれ、ってのもあって、これはずっと眺めちゃう。
安藤:見ていくと面白いので、今回は一つずつ味わいながら、これを並べて日本地図にしたいなと思って西村さんに来てもらいました。ほら、西村さんは県境マニアとして本も何冊も出してるじゃないですか。日本地図を作るくらい朝飯前かなと思って。
西村:わかりました、ということは形もできるだけ似せるってことですよね。どこから行こうかな、真ん中くらいがいいか。富山とかどうでしょう。

西村:とろろ昆布買いがち。
安藤:言われてみるととろろ昆布って僕はメルカリで買ったことがないので、富山の人が買いがちっていうなら神奈川よりは買われているのかもしれない。これ、富山県の形にできますかね。


西村:いいのかなこれで、という気持ちだけが残りますね。でもこれ以上やりようがないです。
安藤:いいと思います。富山を中心に北陸地方を置いちゃいましょうか。石川、福井、新潟あたりまで。

西村:このくらいのクオリティでいいんですか?ほんとに?知らないですよ僕は。
安藤:大丈夫です。新しい試みに不安はつきものです。
西村:ではここから南下して東海地方に行きましょう。長野、岐阜、愛知、あとは福井と接している滋賀と京都を置いてみましょうか。



西村:あ、でもなんとなく見えてきましたよ。次はこのまま西に向かって、中国地方行ってみましょう。
安藤:工夫して形を似せて置いていくのって、僕らみたいな県境素人にとってはすごく勉強になりますよ。これ、小学校とかの授業で取り入れたらいいんじゃないかな。西村さん、このタオル持って小学校をまわるのどうですか。
西村:いいですけど、受け入れてもらえますかね。このタオル、メルカリで買えるんですか。
安藤:キャンペーンに応募すると4700名にもらえるそうです。
西村:そんなに!



難しいなー、といいながらも中国、四国、九州と、次々とタオルで日本地図を作り上げていく西村さんは、ある意味国造り神話に出てくる神様のようだ。


どうなることかと思って始めた企画だが、西日本が完成した時点でちょっと離れて眺めてみると、これはちょっとすごい。ちゃんと日本に見えるのだ。似たような形は頭の中で補間してくれるのだろう。人間すごい。
というわけで関東、東北へと国造り神話は進む。