特集 2022年7月18日

メガホンとカチンコで森羅万象を演出する

よーい、アクション!

映画やドラマのメイキングといえば、役者のそばで監督がメガホンで指示をだし、助監督がカチンコをならすアレである。

そんなシーンを幾度も目にしている我々には、メガホンとカチンコがそばにあれば、どんなものでも役者にみえるのではないか?

だとすれば日常のありふれた風景が、楽しくなるに違いない。

だったらやってみようじゃないか。

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。

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> 個人サイト 日本海ぱんく通信

監督と助監督になりきる

 

どんなものでも役者にみえるかどうか検証するために、まずは監督と助監督の扮装をする。

今回のこだわりポイントはメガホンの色である。メガホンの色は、あくまで黄色。理由はハッキリわからないが、赤や青ではダメである。ドリフのコントの影響か、映画監督のメガホンといえば、もうイエロー一択なのである。

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メガホンとカチンコで一見撮影クルー

そして、トゥナイト直撃世代の私にとって監督といえば山本晋也監督だ。彼の作品は一作品もみたことはないが、監督といえば山本晋也監督なんである。ということで彼を意識したアポロキャップとサングラスにしてみた。

それではこの格好で検証していくことにしよう。

公園も役者だ!

検証のために行った公園に噴水があった。なんの変哲もない、いわゆる普通の噴水である。

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普通の噴水

ではこの噴水が役者にみえるかどうか、監督と助監督を配置してみよう。

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撮影直前の緊張感が漂ってくる

なんと!あたかも噴水が撮影に向けて身構えているようにみえるではないか。

つづけて撮影開始を告げる掛け声をかけてみる。

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本番よーい!
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アクション!

合図とともに水を噴き上げるさまは、まるで噴水が、噴水役を演じているようだ!

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普段より多く水を噴き上げる噴水

通常時よりもはりきって水を噴き上げているようにみえる。

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思惑どおり、メガホンとカチンコがあれば噴水が役者にみえたのである。

そこから少し移動すると、独特なかたちの遊具があった。

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「独占!女の60分」のロゴに似た遊具

ここにも同様にメガホンとカチンコを持って

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よーい、アクション!

と掛け声をかければ

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いきいきと動き出す遊具

ほとんど誰も知らない女の60分的遊具が、世界的に有名なミニオンズのようにみえてくるのである。

よーーし、この調子であらゆるものをどんどん役者にしていこう!

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海も役者だ!

 海水浴場へ向かって歩くと、海開きに向けてスピーカーを設置している人たちがいた。

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スピーカーを取りつける人

ここでメガホンとカチンコを持って

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よーい、アクション!

と掛け声をかければ

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あたかもスピーカーを取りつける人役

スピーカーを取りつける人が、スピーカーを取り付ける人の演技をしている人のようにみえるのである。

さらに移動して海に来た。今度は波が役者にみえるかやってみよう。

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波打ち際

まず、砂に文字を書いて

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砂に書いた文字

ここに監督と助監督を配置して掛け声をかける。

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よーい
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アクション!

そうすると

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波の名演技

近くにメガホンとカチンコがあることで、打ち寄せてきた波があたかも文字を消す演技をしているかのように見えてくるのである。

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看板も役者だ!

海を離れて少し歩くと工事現場に設置されたLEDの看板があった。

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工事用の電光掲示板

今度はこれを役者にしてみよう。

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よーい、アクション!
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渾身の演技

すると、電光掲示板が、電光掲示板の演技をしているようにみえた。メガホンとカチンコの力は偉大である。

つづいて街まで移動すると、くるくる回る理髪店の看板があった。

顔写真がついている珍しいタイプだ。

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顔写真つきタイプの回る看板

ここにも監督と助監督を配置してみる。

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本番を前に緊張気味の看板

そして、本番開始の掛け声を

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よーい、アクション!

と言ってみると

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看板が、看板役になるのである

ここまでの結果、メガホンとカチンコの力でどんなものでも役者にできることがわかった。

だとすれば、とてつもなく大きなものを役者にしてみたい。

大きなもの大きなもの…そうだ!飛行機を役者にしてみよう!

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飛行機も役者だ!

飛行機を役者にするため、飛行機の離陸がみえるところへやってきた。

しかしタイミング的になかなか飛行機は離陸せず、炎天下の中、数十分待つことになった。

すると、飛行機見物に来ていたおじさんが、飛行機待ちの我々を本物の撮影クルーと思ったらしく近寄ってきた。

そして何の撮影か確かめるためにカチンコの文字を覗き込んでいたが何も書いてないので偽クルーだとバレてしまった。トップガン3とでも書いておけばよかった。

そこへ離陸する飛行機が轟音をともなって近づいてきた。

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飛行機が動き出す音が聞こえてきた

慌てて撮影開始の掛け声をかける。

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よーい、アクション!

離陸の演技を始める飛行機

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猛スピードで走り出す
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飛びだった!
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数十分待った飛行機の離陸姿をさえぎる助監督

空高く飛び立つ飛行機を役者にできた!

と思っていたが、あとで映像を確認すると、そこには企画の趣旨を忘れ、カチンコそっちのけで飛び立つ飛行機に対してはしゃぐように手をふり、そのうえ背中で飛行機の姿を遮っている助監督役が映っていた。

今回、いろいろなものを役者にしてきたが、助監督役だけは役者にすることができなかったようである。


動画もごらんください

メガホンとカチンコがそばにあれば、どんなものでも役者にみえることがわかった。

また音声をつけるとより役者度があがるため、1分40秒程度の動画も用意したのでぜひご視聴いただきたい。

※音がでます。 

役者になりうる対象は、アリや小鳥などの小さなものから、太陽や流れ星などの大きなものまで無尽蔵にあるため、また機会があればまたやってみたい。 

 

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