「カッ」を再現してみて
漫画でよくある自爆シーン(通称「カッ」)を、反射テープとアクリル版を使って再現してみた
圧倒的な強さを誇る敵との戦いで、大切な仲間を守るために、自らのエネルギーを暴走させ、敵もろとも「カッ」と自爆する……あれ、かっこいいですよね。
冷静に考えるとかなりやばい行動だし、ありがちな展開でもあるのだが、悔しいかな、毎度グッときてしまう。しかし、実際に自爆はしたくない。そんなわけで、簡単に再現する方法はないか探ってみたらこうなりました。
以上である。しかし、これで記事が終わってしまうのも忍びないので、作り方を説明させていただきたい。必要なものはこちら
反射テープはAmazonで25mのものが1500円くらい。アクリル板は家にあったのを使ったが、買うと高いので透明な下敷きで代用してもいいと思う。作り方はざっとまとめるとこんな感じ。
A4のシール用紙に「カッ」出力して中をくり抜き、反射テープに貼った。
スマホのフラッシュモードを「オン」にして写真を撮れば、背景の反射テープが光を跳ね返し白トビしていい感じの写真になる。実際に使ってみましょう。
なんの脈絡もなく「カッ」を使うとちょっと意味がよくわからない。理不尽過ぎる。なにか脈絡があればいいのだろうか……。日常生活で使ってみるとかどうだろう。試してみよう。
どうだろう、どこにでもあるただのパンが、味覚の概念を超越したとんでもないパンに思えてこないだろうか。脈絡がつくと「カッ」にも何らかの意味がついていいかもしれない。もう少し試してみよう。今度は外に出てやってみる。
ただジャガイモの芽が出ただけであるが「カッ」があるとうれしい。特別なジャガイモ感がある。
最後に、どうしても気になることがある。今回目指しているのは、己のエネルギーを体内で暴走させて自爆するタイプの「カッ」なのだが、肝心の顔の目・鼻・口が全く発光していない。これではダメだ。本来目指すべき「カッ」になっていない。本来であれば、体内のエネルギーが体の穴という穴から漏れでているはずなのだ。
解決する方法はないだろうか。しかし、目や鼻にライトを仕込むわけにはいかない。う〜んと困っていたら、端切れの反射テープが目に入った。あ、そうか、目・鼻・口にも反射シールを貼ればいいのだ。
おもしろ電子工作グループゆるつくさんの作られていた「アニメキャラのメガネが光るあの場面」を再現したメガネ(LEDが仕込まれていて光る)が、技術力がなくても簡易的に再現できてしまう。うれしい。
あと、鼻と口にも反射テープを仕込む。口には、円形に切り抜いた反射テープをそのまま入れ込む。鼻はティッシュをこよりにして、底面に反射テープを貼って、鼻に仕込んだ。
想像以上にビッカビカに光る。私が才能をうちに秘めた女優だったら「わたし、今、輝いてるっ!」と叫んでいただろう。試してみたらこうなりました。
満足である。
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