我らが麗しの洗足池
やってきました洗足池。
ここで透明度を測り、それが不忍池の0.23mを上回る事ができたら、 洗足池の透明度ワースト1の疑いは晴れることになる。
よし、さぁ円盤を池の中へ。
エサ目当てだろうか、コイがわらわら近づいてくる
しかし、波の立たない木陰という場所を選んだのが悪かったらしく、 そこには次々と親子連れやカップルがやってきた。
それらが側を通るたびに、池の中にヒモを垂らす私の様子をのぞいてくる。 そしてその人たちのほとんどが、いぶかしげな表情を浮かべ通り過ぎていく。
うう……視線が痛い。
なんだかもの凄く怪しまれているんですが
いやいや、そんなことにひるんでいたら、洗足池の潔白を証明することなどできやしない。 ここは透明度の計測だけに神経を集中させるんだ。
決して、係員に怒られることなどを想像してはならない。
おぉ!何か凄い綺麗な水だぞ!
大きなコイが円盤を横切っていく
かなり沈めたのにまだまだ余裕で見える
あぁ!池の底に付いてしまった
なんということだろう。 その水の綺麗さのあまり、円盤が消える前に底に付いてしまった。 これでは透明度を計測することができないではないか!
とりあえず、底に付いた際の水深を測ってみると……1.19m!
すごい!不忍池の倍近くある! しかもこれはあくまで水深。正確な透明度はもっと行くだろう。 水深がもっと深く、かつ波が立っていなければ、 1.5mぐらい行ってもおかしくはないのではないだろうか。素晴らしい!
洗足池は結構綺麗な池だった
今回測った池の透明度をまとめてみよう。
不忍池 |
井の頭公園 |
洗足池 |
0.23m |
0.62m |
1.19m(水深) |
やはり、洗足池は日本一濁った池などではなかった。 少なくとも、不忍池や井の頭公園よりは透明な池であったのだ。 君の心は泉のように澄んでいる……というのは言い過ぎかもしれないが、 まぁ、ほどほどに澄んでいるとは言えよう。
実はこの洗足池、かつては本当に汚い池だったらしい。 底にはヘドロが堆積し、水も濁っていた。悪臭すら漂う酷い池だったそうだ。
しかし、このままではいけないとされたのか、 近年になって水処理設備が設けられ、水質は改善されて洗足池は美しく蘇った。 その成果がこの透明度だったのだ。
今ではカモの親子も泳ぐ池