声の出演者たち
今回の収録に協力してくれたのは、デイリーポータルZ編集部とライターの面々である。
オフィスにいたメンバーに声をかけ、二日間、三回に分けて収録させてもらった。
あとで説明する「校長の話の長さをボヤく生徒たち」「となりの席に絡んでくる酔客」などの音源はこのメンバー。
「ゾンビに噛まれたっぽい人を見守る人たち」「出待ちしていたアイドルが来た」などはこちらのメンバー。
「そーですね!」「寿司屋で迷う人たち」などはこちらのメンバー。
それぞれメンバーに企画の意図を説明し、ほとんどぶっつけ本番で収録していった。
ひと昔まえに流行った懐メロを集めたCDの宣伝文句の様ですまないが、珠玉の音源の数々が出来上がった。
さて、それらを4つのカテゴリーに分けたので順を追って説明していこう。
カテゴリー①ファンタジー
最初のカテゴリーは「ファンタジー」だ。
「タイムスリップしてきた人を見守る人たち」「宇宙空間に来た人たち」など非日常的なシチュエーションの音声を収録。
収録は設定だけ決めて、セリフは一切決めず行うので全編アドリブ。
セリフどころか、時間や終了のきっかけさえも一切決めていないため、時間をおうごとに全員が不安な気持ちになる。
そのため、最初はみんなでワイワイとアドリブもポンポン出てくるが、だんだん口数が少なくなり、残った一人か二人がまわりの出方をうかがいながらポツポツと話しだし、最後は全員が黙ることになる。このあたり修学旅行の就寝時の光景に似ている。
そんな状況の中、出来上がった音源がコチラ!
この「ファンタジー」のカテゴリーの中から「ゾンビに噛まれたっぽい人を見守る人たち」を使って動画を作成したので、使用例としてぜひごらんいただきたい。
カテゴリー②「有名人関係」
つづいてのカテゴリーは有名人関係の音源。
アイドルのファンがキャーキャー言っている音声、有名人が近くにいたときの一般人のささやきなどである。
これの収録の際は女性陣にマイクにむかってキャーキャーいってもらった。それに加えて男性の声で「危ないですよ!」など警備員分のセリフも入っていて臨場感が出ている。
これの収録風景を正面から撮影してくれたのは江ノ島さんである。
そのため女性陣は江ノ島さんに向かってワーキャーいうことになった。
黄色い声援を浴びせられる恰好となった江ノ島さんは、収録直後「これ、やばいですね」と言い、「スーツじゃなかったらもう」と意味深なことを言っていたがスーツじゃなかったらどうだというのだろうか?
さて、出来上がった音声がコチラである。
出待ちしていたアイドルが出てきたところを囲むファンの女性たちの声。
聴くだけでもアイドル気分を味わえます。
近くにいるあの人は、たぶん芸能人なんではないか?とヒソヒソと語る声。
SNSで万単位のいいねがついたことを表す万バズ。その通知が鳴りやまない状態を声であらわした音声。
この有名人関係のカテゴリーの中から「出待ちしていたアイドルが来た」を使って動画を作成したので、使用例としてぜひごらんください。
カテゴリー③「オーディエンス」
次のカテゴリーはオーディエンスの音源である。
主にテレビ番組の観客が発するさまざまな音を収録。
宮城さんの拍手はプロ仕様で人一倍大きく響き、日光東照宮の鳴き竜の前では理想的だがオーディエンスの拍手としては不向きであったため、なるべく小さな拍手をお願いすることになった。
さあ、これがあれば観客がいない動画でも大いに盛り上がること請け合いだ。
そして出来上がった音源がコチラ!
笑い屋による笑い声。長い笑い声はフリー音源ではレアなので貴重です。
いいともの拍手でお馴染みのリズミカルな手拍子
チャッ、チャッ・チャッ・チャッ!と合わせて使うのに最適な拍手。
大勢の観客による「そーですね!」の声。
観客からのブーイング音声。
「え~」のショートバージョン。
「世界に広げよう、友達の!」のあとの観客からの「輪ッ!」の音源。これは令和の今だからこそ輝く。絶対に。
この「オーディエンス」のカテゴリーの中から複数の音源を使って「一人笑っていいとも」の動画を作成したので使用例としてぜひごらんください。
カテゴリー④「日常」
最後のカテゴリーは「日常」である。
「寿司屋で迷う人々」や「となりの席に絡んでくる酔客」といった日常にありふれた光景の音源を収録。
もうこうなってくると効果音なのかラジオコントなのかよくわからなくなったりしたが、「とにかくこういうモノなのだ」と自分に言い聞かせて収録を続行。
結果的に動画のBGMによし、聴きながら状況を想像して楽しむもよしの音源ができあがった。
ラインナップはコチラ!
この「日常」のカテゴリーの中から「校長の話の長さをボヤく生徒たち」を使って動画を作成したため、使用例としてぜひごらんください。
まったく新しいフリー音源爆誕!
結構前からネタ帳に「街でキャーキャー言われたい」と書いていたが、どうやって記事にしたらいいものか分からずに放置してあった。
しかし今回、効果音を使うことで答えがみつかったのである。
よし、それじゃあ他にもたくさんある放置してあるメモを効果音を使って記事にしてみようとあらためてネタ帳を見返してみたら「巨大鼻ちょうちん」「マインドの力で尿意をそげるか?」などと書いてあって、効果音ではどうにもならないものばかりで困ったが。
さあ、他のどこにもない、まったく新しいフリー音源の数々ができあがった。
くれぐれも公序良俗に反することのない範囲で、ダウンロードして自由に使っていただきたい。