もうひとつの楽しみ
トタンを買うとき板の接着方法を聞いたが、やはり「ハンダですねー」と言われる。「やっぱりそうですかー、ハンダかー、来ちゃいましたねー」と意味不明な返答をしてしまった。
内心うれしい。前からハンダごてを扱いたいと思っていたのだ。だって工業製品みたいにしっかり接着できてしまうなんて、興奮するじゃないか。
父にハンダごてを見せたら、意外にというか、やはりというか、興味を示し食いついてきた。
「子供の頃、裏の家でパチンコ台を作る手伝いをしていたことがあって」という。さすがパチンコ製造の町、桐生である。それに父にそんな思い出があったとは。
父も製作に参加したそうだったので、ハンダの使い方を教えてもらうことにした。
ハンダは大変だ
ハンダごてを熱し接着面にあて、接着媒体となる銀ロウを近づけ溶かしていく。だが溶けたロウの扱いに閉口する。思うように塗れないしこてを離したそばから固まっていくし。
男の子や技術系の人ならいざしらず、人生半ばで初めてこんな道具を手にして、どうしていいかわからん。
しかも奴は煙を出し、それが目や鼻に入りまくる。こんな気体吸ったらいかんのではないか。
ハンダのポイントその1:
煙を吸い込まないよう、メガネやマスクをしましょう。
父に教えてもらっている間はびびりまくってヒャーヒャー言っていたが、ひとりでやる段になったらなんとかコツをつかめるようになってきた。
ハンダのポイントその2:
こての先っちょをゆっくりあて、ロウをちびちびではなくもっと大胆に使うといいです。
自分に足りないのは大胆さなのだ。去年もそれがネックだったなあ。今年はなんでも大胆に行こうと思う。期せずして幸運の鍵を発見。