完璧な闇を求めて彷徨う
![016-topaz-standard v2-2x.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/8017/1603/0735/016-topaz-standard_v2-2x.jpg)
近所の公園でタクシーを降りると、確かに街灯のない暗闇が広がっていた。
ランタンの灯りが足元を照らす。
でも、まだ物足りない。
更なる暗闇を求め、辺りを彷徨う。
![018-topaz-standard v2-2x-faceai.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/5717/1603/0737/018-topaz-standard_v2-2x-faceai.jpg)
暗い所、暗い所、と光りを避けて歩くうちに神社に辿り着く。
確かに暗いが、神社の奥に街灯が見えている。完璧ではない。
求めているのはこんな暗闇ではない。
一寸先は闇、って位の暗さが欲しい。
境内に腰掛けてランタンの灯りで東京のガイドブックに目を通す。
完璧な闇は、どこに。
![019-topaz-standard v2-2x-faceai.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/7917/1603/0740/019-topaz-standard_v2-2x-faceai.jpg)
ここで今回の企画の主旨を思い出す。
火を起してその火を有効に使う、だ。
闇を求める企画ではない。
起した火の有効な使い道は……、花火。
残り少なくなったキャンドルから火をもらい、線香花火に点火した。
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季節外れの線香花火
線香花火が落ちてキャンドルも消え、周囲が一気に暗くなる。
もう、帰ろう。
※火の用心も忘れずに。