「じゃないほう」のかたちを見たい
散歩をしながらいつも想像することがある。
ビルのかたち、木のかたち、ひとのかたち、それからこの世界を満たす空気のかたち。
目に見えるもの「じゃないほう」のかたちを想像するとき、色とりどりのゼリー液を流し込んで、たぷたぷ揺れる様子がいつも思い浮かんでいた。
その想像のはしっこの部分を、実現できてうれしい。つぎはもっと大量におゆまるを準備して、もっと大きな「じゃないほう」のかたちを探しに行きたい。
まちの秘密を集めてしまった
当初思いついたときは、何人かで集まり、持ち寄った複製欠片がぴったり合う先を見つけ出すという、リアル3Dパズル企画にしようと考えていた。
今、集まった欠片をみて、一人でやってよかったと心から安堵している。想像していた100倍難しいパズルになった。日が暮れるまで歩き回っても他の人のパズルを解けない自信がある。
むしろこのパズルをすべて解いた者がいたなら、あるべき場所にすべてのピースがはまったら、そのときは海が割れ地下に繋がる階段が出現し空から魚が降ってくるだろう。そんな不思議な力が、この欠片たちにはありそうだ。
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コレクションを飾ろう
さて、集めた欠片は大事に飾って保管したい。
収集活動のしめくくりとして、欠片がぴったりおさまる標本箱をこさえた。
これは…百年後ぐらいに蔵から出てきたら物語が始まるやつだ！
いい感じにするコツは、欠片がぴったり収まる仕切りに、ふわふわの綿を敷き詰めること、それから集めたもの一覧をラベルにしてを貼っておくこと。
まだ誰も気づいていない、とっておきのコレクションの完成だ。
型取りに使ったおゆまる。お湯につけると柔らかくなり、冷えると固まる。いろんなことに使えます！
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