完パケできました!
それでは、出来上がりました、「弾き手も眠る大人の子守唄」を、ぜひ横になりながら部屋を暗くしてお聴きください。
林さん命名「THE GOOD-NIGHT」
ちなみに曲の中にベランダと部屋を行ったり来たりする足音が入っているのも計算のうちです。
酒飲みだった私は、毎晩浴びるように酒を飲んでから眠るのだがほんの2、3時間で目が覚めてしまい、再び眠りにつけるまでに布団の中で苦労していた。
そこで、自分なりに研修した結果、眠りにつくために必要なのは「安堵の気持ち」であるということがわかった。
また眠りに落ちる直前は、夢とも現実ともつかない、意味の分からない、ナンセンスなことを考えているものである。
ということは、安堵の気持を発生させたうえ、ナンセンスな想像を導き出すことのできる子守唄があれば寝つきが悪いときに有効なのではないだろうか?
どのようにすればそんな子守唄ができるか?
検討の結果、ゆったりとしたリズムのBGMを流し、そこに「雨や波など自然科学の音声」「子供のころを思い出すようなノスタルジーを感じる音声」「希望を感じる音声」で安堵の気持を発生させ、そこに「ナンセンスな音声」を混入させればいいという結論に達したのである。
ということでさっそくレコーディングに入ろう。
今回、はBGMのピアノ演奏、および録音技術担当として宮城さんに協力いただいた。
また、録音スタジオは宮城さん宅を使わせてもらえることになった。
このスタジオは、楽器や録音機材がそこらのスタジオ以上に豊富であり、現場での私の突然の思いつきに臨機応変に答えてくれる頼もしいスタジオなのである。
「なにか自然な音のでる楽器はありますか?」とリクエストして、ものの数分で出てきたのがこれらの楽器たち。
これだけの打楽器の品揃えは、宮城さん宅か、ずうとるびの江藤のカラオケ店くらいである。
なんだか雰囲気的に高校時代、バンドブーム全盛のころに友達の家で曲のレコーディングしてたのを思い出して楽しいぞ!!
準備が完了。リハーサルなしで、さっそくレコーディングを開始する。
録音直前、私から宮城さんに「BGMは和のテイストを入れてください」とリクエスト。宮城さんは、二つ返事で「ハイ」と答えてくれた。
実際は和のテイストは感じることはなかったが「もう和ですね」などと、その場では調子のいいことを言ってしまった。
大人になるとはこういうことです。
BGMに乗せて、ゆっくりとした口調で「雨の音が聞こえてきます」と言ったあとに雨の音のする楽器を鳴らしたり、郷愁を誘うように「やすお、ごはんだよ~」などというセリフを語っていった。
録音が終了し、出来た音を聞いてみると、ナレーション部分に比べて、楽器の音とセリフ部分の音量が大きく、また台本をめくる音が入ってしまっており耳障りで子守唄としては失敗となってしまった。
TAKE1の失敗を受けて、マイクを遠ざける、私が楽器を鳴らすときはベランダにでる、セリフ部分は顔を横に向けて小声で話す、ということに決まった。
そして、再び録音が開始された。
「ここから見える土地はすべてあなたの土地です」という希望を感じる言葉や、夢の世界に引きずり込むべく「あ!ズボン履かずに学校来ちゃった」というドリームあるあるを語ったりしていく。
ということを繰り返して録音を続ける。
録音も終盤を迎えた頃、ピアノを弾く宮城さんから「スーッ……スーッ……」という呼吸音が聞こえてきた。
「ま、ピアノ弾いてるしな、そんなことあるまい」と思いながらも録音を続け、無事に終了した。
そして録音後、宮城さんに
と聞いてみたところ
と答えたので、ある意味天才だと思った。
さすがはヨーグリーナを酔っ払って定期お届け便にするだけある。
音源は完成した。出来の方はといば、弾き手が眠るぐらいだから間違いない。
ということで、最後にYouTubeにアップするためのサムネイル画像用の写真を撮影して終了となった。
それでは、出来上がりました、「弾き手も眠る大人の子守唄」を、ぜひ横になりながら部屋を暗くしてお聴きください。
林さん命名「THE GOOD-NIGHT」
ちなみに曲の中にベランダと部屋を行ったり来たりする足音が入っているのも計算のうちです。
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