特集 2023年3月20日

うしろ髪のばし隊

今は絶滅してしまったが、その昔うしろ髪だけを長く伸ばした男たちがいた。

世間から「なんであんな髪型に」と思われながらもそれを突き通していた者たちは、ジャンボ尾崎や辰吉丈一郎の例を持ち出すまでもなく、我が道を行くという決意表明を伴った男気に満ちあふれていた。

私もあの髪型にすれば、男気を満ちあふれさせられるのではないか?

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。

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> 個人サイト 日本海ぱんく通信

うしろ髪を伸ばそう

それではさっそく後ろ髪を伸ばそう、などと言っていると何か月も時間がかかってしまう。

そこで今回はダイソーでウィッグを購入。

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200円(税別)

これを二つ購入し自らの後頭部に装着する。

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装着中

これをつけるだけで…

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假屋崎省吾風

あっという間に襟足だけ長い人。

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サイド

さあ完成した。

さっそく、これで男気を満ちあふれさせられるかやってみよう!

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港で男気

男気と言えば波止場ということで、まずは港へやってきた。

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波止場

こうしてボラードに片足を乗せていると風に襟足がなびき気持ちがいい。

変身効果で「俺をみてくれ」という気持ちが湧いてきた。

自信、それが男気なのかもしれない。

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視線の先には船

足を乗せているボラードにつながれた船で、5人の船員さんたちが休憩していた。

あの船に乗せてもらえないだろうか?―

普段なら絶対にそんなことは思わないのだが、うしろ髪が長いことでそんな自由な発想が浮かんでくる。

しかし、そんなことを言って船員さんに怒られるのもいやなのでそんな発想は心の中で打ち消した。

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若手刑事になりきる

男気、港とくれば若手刑事、ということでサングラスでおもちゃのピストルを持ってポーズをとる。

そして若手刑事っぽく走る。走りながらも、どうしても船に乗って撮影したいと思う。

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若手刑事の走り方は手がパー

が、船員さんたちに話しかける勇気がない。

だから今回はまあ、港での撮影はこれくらいにして別の場所へ移るとしよう。

しかし…。

冗談抜きでうしろ髪をひかれる思いがする。

そもそもこれは、うしろ髪が長ければ男気を満ちあふれさせることができるかどうかの検証ではなかったか?

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意を決して船員さんたちに向って走る

だったら男気を出して聞いてみるだけ聞いてみよう。

たむろしている船員さんたちに勇気を出して、船に乗って撮影させてもらえないか話しかけてみると「いいよ」とあっさり許可が出た。

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船員さんたちに手伝ってもらって乗船!
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船員さんから「映画ですか?」と聞かれた
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映画の出演者と思われたことが嬉しい

勇気を出して声をかけたら、船に乗って撮影することができた。

勇気、これも男気だ。

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