みんなで良いケーキを食べるのはおもしろい
ケーキ5個で、人々がざわつきにざわついた。
人を囲んでじっと見て「どう!」「どう???」と、ここまで圧をかけあうこともそうそうない。
そういうエンタメとしても最高だったし、なにしろケーキをごっそり買う気持ちにさせてくれる直売所の興奮力にまいりました。たのしい!
取材のご協力ありがとうございました!
京橋千疋屋 直売店
編集部にいたメンバーは安藤、石川、橋田、藤原。それでは食べてもらいましょう……!
古賀:
というわけで、カップのケーキが多くて分けるのも難しいから、いっそ一人にひとつのケーキを責任もって味わってもらうことにしました! きちっとレポート、頼みます!
安藤:
まじか。
橋田:
安藤さん、普段あんまりケーキ食べなそうだけどいける?
安藤:
うおお、やるぞ。うまそうなのはわかります。
石川:
不安。
古賀:
しっかりと長文で感じ入ったね。
安藤:
一気に食べていいのかわかんないですね。濃厚だから、もったいない。
古賀:
次、石川くんのいいですか。唯一カップに入っていないスタンドアローンなタイプですね。
石川:
チーズケーキ好きなのでたっての希望でこれを選ばせてもらいました。
橋田:
石川くんは甘いもの好きだから、食べ慣れてるんじゃない?
古賀:
感想をうかべ慣れてる。
石川:
コンパクトにいきます!
安藤:
あれだね、味を複雑にしようとする明確な意志を感じますよね。わかりやすい味じゃなくって、工夫して少し難解にしているような。
古賀:
安藤さん言ってたけど、偏差値の高い味ですよね。
古賀:
橋田さんが選んだフレンチトーストは、案外味を複雑にしようがないところがありますよね。どうなんだろう。
橋田:
単純にフレンチトーストが好きっていうだけで選びました。でもこんなカップに入ったフレンチトーストは初めてなんですよね。
古賀:
こういう食べさせ方をしようというのがまずしゃれてるよね。かっこよく盛り付けたことで変わった名前つけたりしないところが素朴でもあって。
石川:
たしかに。街のケーキ屋さんみたいな垣根の低さある。
古賀:
あの京橋千疋屋なのに。
橋田:
偏差値が高いというのとはちょっと違うと思うんですが、不思議な感じはしました。
安藤:
惑わせてきますね。
古賀:
ここまで静かな藤原くんにもお願いしていいですか。
藤原:
はい。いちごのショートケーキとレアチーズケーキがそれぞれ好きなので、これいきます。2つが組み合わさってて勝利の予感しかしません。
古賀:
勝ってきてください。
藤原:
たぶん自分で店頭で選んでもこれを買ったのではないかと思います。
藤原:
甘すぎずほどよい酸味があるので、コーヒーより紅茶をあわせたいです。
橋田:
合わせるドリンクを出してきた。
石川:
良いレビューだ。
古賀:
みんな終わった! トリは、じゃあ私が……。これまでのはサービス品で、直売店のオリジナルのやつだったんですが、ひとつだけ一般的な京橋千疋屋の店舗でも扱いのあるケーキも買ってきたんです。
橋田:
これすごいね……。
古賀:
すごいよね、寿司でいうならぼたん海老みたいな、頼んじゃいけないやつだよね。
石川:
1300円でしたっけ。どういう良いことがあったら買うんだろう。
古賀:
宝くじで5億当たったらですかね……。いや、ふつうにメロンが好きな人が今日は! ってときに買うんだろうな。良い財布のひもの緩め方だと思います。
安藤:
ロマンありますよね。
古賀:
これ最終的に、概念のケーキな気がしますね。メロンという概念をいかに最大限感じさせるかみたいな。マスクメロンを食べる以上にマスクメロンを感じさせるのが使命みたいな。
石川:
もはやケーキが担う仕事じゃない。
安藤:
ああ、でも全体的に今日のケーキそういう感じしますね。フルーツを超えていけという。
古賀:
意気込みを感じますよね。とにかくおいしかった……! みんな、ありがとうございました!
全員:
ごちそうさまでした~!
ケーキ5個で、人々がざわつきにざわついた。
人を囲んでじっと見て「どう!」「どう???」と、ここまで圧をかけあうこともそうそうない。
そういうエンタメとしても最高だったし、なにしろケーキをごっそり買う気持ちにさせてくれる直売所の興奮力にまいりました。たのしい!
取材のご協力ありがとうございました!
京橋千疋屋 直売店
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