特集 2023年11月8日

京橋千疋屋の製造直売所に行ったら完全に笑顔がはじけてしまいました

いままでの暮らしを反省する「チョコムース」

編集部にいたメンバーは安藤、石川、橋田、藤原。それでは食べてもらいましょう……! 

古賀:
というわけで、カップのケーキが多くて分けるのも難しいから、いっそ一人にひとつのケーキを責任もって味わってもらうことにしました! きちっとレポート、頼みます!

安藤:
まじか。

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安藤さんが担当するのは「チョコムース」

橋田:
安藤さん、普段あんまりケーキ食べなそうだけどいける?

安藤:
うおお、やるぞ。うまそうなのはわかります。

石川:
不安。

安藤の独白
横から見ると上段にイチゴ(これは僕が知ってるイチゴと、知らないなんとかベリーの刻んだやつの混ぜ合わせでした)、中段にチョコムース、下段にチョコのスポンジと層になっているので、せっかくだからとすべてを含むよう縦に掘って一口食べてみました。
驚いたことに、中段のチョコムースと下段のスポンジとの間にも刻んだベリーが(!!!)隠れているではないですか。外からはまったく見えない場所にこの細工、感動しました。
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すご!!!!(中央が安藤、右に半分映るのが筆者 古賀です)
中段のチョコムースのふわふわした甘さを、上段のベリーの酸味と下段のチョコスポンジの苦みでまとめ上げています。それぞれの層が個々に美味しいのはもちろんなんですが、まとめて食べてもその美味しさが混じってわからなくなることなく、それでいて全体としても美味しいというマジック。
ケーキなんて小さいくせにちゃらちゃらしやがって、と思っていたんですが、そういったひねくれた戦意をたった一口で喪失させられました。
ふだんわかりやすい美味しさを求めてメロンパンとか食べていたので、こういった完成された、偏差値の高い美味しさに触れると、いままでの暮らしを反省しますね。明日も食べたいです。

古賀:
しっかりと長文で感じ入ったね。

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しっかりと仕事をした安藤

安藤:
一気に食べていいのかわかんないですね。濃厚だから、もったいない。

時系列の変化がすごい「ドライフルーツレアチーズ」

古賀:
次、石川くんのいいですか。唯一カップに入っていないスタンドアローンなタイプですね。

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ドライフルーツレアチーズ

石川:
チーズケーキ好きなのでたっての希望でこれを選ばせてもらいました。

橋田:
石川くんは甘いもの好きだから、食べ慣れてるんじゃない?

古賀:
感想をうかべ慣れてる。

石川:
コンパクトにいきます!

石川の独白

ドライフルーツがいわゆるドライマンゴーみたいなのじゃなくて半生。ドライフルーツの濃縮された感じもありつつフレッシュ。ほかで食べたことのない食感。

上は生クリームで下はレアチーズ。酸味が豊か。だけど噛みしめるとどんどんフルーツの味になってくる。噛めば噛むほどフルーツの甘味。時系列の変化がすごい。
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「うま……」「そっちも良い!」(中央が石川です)

安藤:
あれだね、味を複雑にしようとする明確な意志を感じますよね。わかりやすい味じゃなくって、工夫して少し難解にしているような。

古賀:
安藤さん言ってたけど、偏差値の高い味ですよね。

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パン感がまったくない「フレンチトースト」 

古賀:
橋田さんが選んだフレンチトーストは、案外味を複雑にしようがないところがありますよね。どうなんだろう。 

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フレンチトースト

橋田:
単純にフレンチトーストが好きっていうだけで選びました。でもこんなカップに入ったフレンチトーストは初めてなんですよね。

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横はこのような

古賀:
こういう食べさせ方をしようというのがまずしゃれてるよね。かっこよく盛り付けたことで変わった名前つけたりしないところが素朴でもあって。

石川:
たしかに。街のケーキ屋さんみたいな垣根の低さある。

古賀:
あの京橋千疋屋なのに。

橋田の独白

いちごと生クリームとフレンチートーストで構成されてるんですが、フレンチトーストがめちゃくちゃやわらかいです!

フレンチトーストと思って食べたけどパン感が全くなくて、いい意味で裏切られました。

やわらかすぎてスポンジケーキのように感じ、ショートケーキを食べているように感じて驚いた次第です。

とはいえ、じゃあショートケーキなのかと言われると違うんですよね。
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感想をせがむ人たちの圧が強くなってきた(左が橋田、いちばん右にいるのが藤原です)

橋田:
偏差値が高いというのとはちょっと違うと思うんですが、不思議な感じはしました。

安藤:
惑わせてきますね。

完全に調和「苺レアチーズケーキ」

古賀:
ここまで静かな藤原くんにもお願いしていいですか。

藤原:
はい。いちごのショートケーキとレアチーズケーキがそれぞれ好きなので、これいきます。2つが組み合わさってて勝利の予感しかしません。

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「苺レアチーズケーキ」

古賀:
勝ってきてください。

藤原:
たぶん自分で店頭で選んでもこれを買ったのではないかと思います。

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どう!
藤原の独白

さっそく食べてみた際、一口目はイチゴのジャムの味に隠れてレアチーズケーキの味がしないように感じました。が! 続いてレアチーズケーキのみを食べてみると、なるほどイチゴのジャムに合わせたような甘味と酸味で、隠れていたのではなく完全に調和していたわけでありました。すげー。

上に乗ってるイチゴは文句のない上品なおいしさで、将棋崩しのようにちまちま崩して食べるのが楽しいです。

ジャムもイチゴのかけらが感じられる煮詰め具合で、食感というか味の変化を感じられました。このあたり食べながら飽きない感じがしていいです。

藤原:
甘すぎずほどよい酸味があるので、コーヒーより紅茶をあわせたいです。

橋田:
合わせるドリンクを出してきた。

石川:
良いレビューだ。

マスクメロンの存在そのものを知らせるケーキ「マスクメロンのババロア」

古賀:
みんな終わった! トリは、じゃあ私が……。これまでのはサービス品で、直売店のオリジナルのやつだったんですが、ひとつだけ一般的な京橋千疋屋の店舗でも扱いのあるケーキも買ってきたんです。

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マスクメロンババロア

橋田:
これすごいね……。

古賀:
すごいよね、寿司でいうならぼたん海老みたいな、頼んじゃいけないやつだよね。

石川:
1300円でしたっけ。どういう良いことがあったら買うんだろう。

古賀:
宝くじで5億当たったらですかね……。いや、ふつうにメロンが好きな人が今日は! ってときに買うんだろうな。良い財布のひもの緩め方だと思います。

安藤:
ロマンありますよね。

古賀の心のなか

安藤さんが言ってた、ばかみたいな味がぜんぜんしないということの意味がすぐに分かった。甘みと塩味だけが味じゃないと優しく教えてくれる、味の種類の多さが教育的に示される

一番最底辺はなんとチーズ味……! マスクメロンがふわっふわの食感になってさらにチーズの味と風味で食べさせてもらえる。どういうレジャーなんだこれは。

果肉に関してはとにかくありがたみが大きい。美しくマスクメロンが盛られていることが本当に重要であり肝であり、腕のみせどころなのだろうと思わされる。
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ありがたみがすごい~~~

古賀:
これ最終的に、概念のケーキな気がしますね。メロンという概念をいかに最大限感じさせるかみたいな。マスクメロンを食べる以上にマスクメロンを感じさせるのが使命みたいな。

石川:
もはやケーキが担う仕事じゃない。

安藤:
ああ、でも全体的に今日のケーキそういう感じしますね。フルーツを超えていけという。

古賀:
意気込みを感じますよね。とにかくおいしかった……! みんな、ありがとうございました!

全員:
ごちそうさまでした~!

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かわいすぎる詰め合わせ、マドレーヌとフリアン(フィナンシェ)の焼き菓子セットも堪能しました
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メロンのロゴが最高かっこいいパッケージ。フリアン(四角いやつ)はレモンの果実感がすごい……!こんなにさわやかな焼き菓子があるのか
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マドレーヌ(左)はレモンは弱めでしっかりどっしり。偏差値が高いというのとは別の味の高め方で「まじめ味」というのがあるなと思いました……

みんなで良いケーキを食べるのはおもしろい

ケーキ5個で、人々がざわつきにざわついた。

人を囲んでじっと見て「どう!」「どう???」と、ここまで圧をかけあうこともそうそうない。

そういうエンタメとしても最高だったし、なにしろケーキをごっそり買う気持ちにさせてくれる直売所の興奮力にまいりました。たのしい!

取材のご協力ありがとうございました!
京橋千疋屋 直売店

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