やっぱり食べる側の視点で見てしまう
進んでいくと北海の魚のコーナーもあって、スーパーでよく見かける身近な魚も展示されていた。
水族館で魚を見て「おいしそう」と言う日本人に外国人が驚く、と言う話は良く聞くが、ここは魚屋さんの水族館だ。
やっぱり魚を買う目的で来たので、自然と魚を見る目が食べる側からの視点になってしまう。でも場所が場所だから仕方がないのだ。
水族館もそれを意識しているのか、ところどころに食に関する情報があって面白かった。
そして最後の部屋には、魚と触れ合うことができるコーナーまであり、カレイに餌をあげることもできるというので、子供たちに混ざってやってみた。
オキアミをトングで差し出すと、カレイたちが口をパクパクさせながら水面まで上ってきた。
今までカレイの事をかわいいと思ったことはなかった。でもこれって、私たちがいつも食べてるカレイなのかな?思わず飼育員さんに聞いてしまった。
いつもはカレイを食べる側だが、今はカレイに私が餌をあげている。なんか複雑な気分である。
水族館を出た後に魚屋さんの方にも寄ったのだが、やはりカニやサバなど、さっき水槽にいた魚たちが売られていた。
でもこういう水族館だと、いつもは食卓でしか出会ったことがない魚の生きた姿が観察できておもしろい上に、ありがたみも湧くような気がする。
魚屋さんの水族館、なかなかいいのではないか。
魚を買いに行くだけのはずが、思いがけなく1時間ほど楽しく過ごせてとても満足だった。
食に関する情報もあって、とても勉強にもなるおもしろい水族館だった。魚屋さんの水族館なので、いっそのこと水槽の横にレシピカードを置いたりしたらまた更に楽しいのではと思う。