余談ですが、東大阪市には「玉串」という地域があったので立ち寄りました。
変わった串は見つからなかったのですが、「たまぐし」だった地名が「たまくし」に張り替えられたような形跡を発見。
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いつ切り替わったのか、若干気になりました。
街にある串の字を見ると、意外とアレンジされているものがあるような気がしたので、集めてみてその特徴や気になるところをまとめます。
超個人的にですが、昔から面白いな~と思っている漢字のひとつに「串」があります。
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どう見ても細い棒が何かに刺さってる形をしていますし、漢字というより図形や絵にも近い感じがして、そのド直球な象形感に他の漢字とは違う魅力を覚えていました。
なので街で見かけると、いつもつい見ちゃうのですが、気になったのが、
・こんなにシンプルな漢字でも、意外と書かれ方にバリエーションがある気がする
・しかも、文脈からどれもほぼ一発で「串」と読めてる気がする
という2点。
そういうこともあり、気になって大阪の行ける範囲の「串」を撮り集めたので、その中から変わった「串」をランキング形式で紹介するとともに、書かれ方のバリエーションの特徴なども挟みつつ、推測が合っているか確かめていきたいと思います。
ではまず、変わった串ランキング第5位は――
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分割串!
あえて狙ったのか、ちょうど串のど真ん中から分かれています。
もはやお箸っぽいですが、これでも難なく串と読めますね。
続いて第4位は――
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超個性的串×2!
それぞれ見ていきましょう。
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まずは下の大きく目立っている串を。
手書きをそのまま使っているようで、オリジナリティーが強いですね。
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そして上の串は今回唯一、パッと見でまったく読めず、危うくスルーするところだった串。
「ほぼ一発で読める」と思っていましたが、そうではないものもありました……
いやしかし、いきなり予想と異なる串があるとは……
ちょっと仕切り直す意味も込めて、ここからは串を集めるときに気づいたことを4つ紹介していきます。
まず最初は――
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串の字の真ん中の棒は、払うか止めるかの2択と思っていましたが、ハネているものもちらほら見受けられました。
ここは右ハネ。
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こっちも右ハネで、逆三角形のようなフォルム。
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もちろん左ハネもありました。
こちらも上がやや大きめで、全体的に丸い。
続いては――
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縦の棒はまっすぐ、という先入観があったのですが、斜めになることも多いようです。
まずはスラッシュの逆のような、右に向かって斜め。
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他の右斜めでは、なんとなく遠近感があるように見えるものもありました。
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そして逆に、スラッシュっぽい左斜めのパターンもあります。
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ここも左斜めで、縦棒だけが傾いていました。
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ここも同様に、縦棒だけずれています。
下の字を避ける場合にこうなりやすいのかも。
ですがどう傾いても、串と読めないことはなかったですね。
さらに③は――
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字の配置などによって、縦棒が下に長く伸ばされることもあるようです。
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サインなどでも、勢いのままにシュッと伸ばしがち。
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串の斜め下に文字があるときは特に伸ばしがちですが、これはかなり長い!
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さらにハネも加わった複合タイプなども見つかりました。
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逆に縦棒が短いものも。
短いとコロッとしててかわいさが増しますね。
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短くなる要因としては、縦書きで字が詰まることがあるようです。
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さらに詰まった結果、上の方が長くなることも!
手回しこまみたいな形になってました。
そしてラストの④は――
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串といえば串カツ、ということで新世界へ寄ってみました。
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この写真だけでも、14ヶ所くらい「串」と書かれているので期待大でしたが、変わり種がたくさん見つかりました。
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縦棒がねじれている串や、
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めちゃくちゃ勢いのある左ハネ、
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四角くて中が黄色い串や、
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電飾串といった、あまり他にない串がありました。
これだけ変わった串が密集している場所も、他にないかなと思います。
ちなみに今まで出てきた串を、漢字練習帳っぽい台紙に貼るとこんな感じ。
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最後にはランキング上位の3枚と、使わなかった写真も含めた全ての串を貼るのでお楽しみに。
それではお待たせしました。ランキングに戻ります。
第3位は新世界で見つけた――
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@串!
思いっきり縦棒が急カーブし、一周していました。
「串」と書き終わってしまえば、その先はどれだけ伸ばして変形させても串と読めるみたいです。
続いて、第2位は――
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三角串!
丸や四角だけかと思っていましたが、そんな思い込みを軽く上回ってきました。
いや、想像していたとしても、いざ実物が目の前に現れると「串」と認識するまで若干時間がかかりますね。
そして栄えある第1位は――
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3つ!!!
ここは何回か通ったことがあったので、この看板も目にしていたつもりでしたが、1個多いことに最近気づいてめちゃくちゃ驚きました。
しかもこんなに違和感があるのに、どう考えても「くし」としか読めないのが恐ろしい……
漢字テストなら0点ですが、個人的には100点をあげたい串でした。
最後に、今回集めた全ての串を漢字練習帳っぽい台紙に貼りました!
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並べてみると、ひとえに「串」といえどそれぞれ個性があって、思った以上に賑やかになりました。
まとめとしては、バリエーションは地味ながらも色々あり、中には癖が強くて一発で読めないものもある、といった感じになりました。
余談ですが、東大阪市には「玉串」という地域があったので立ち寄りました。
変わった串は見つからなかったのですが、「たまぐし」だった地名が「たまくし」に張り替えられたような形跡を発見。
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いつ切り替わったのか、若干気になりました。
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