白いふわふわは貫禄を追加する

最近、本屋で秘境の写真集を見た。山の上にある城跡が雲海に囲まれている写真があった。
雲に包まれるだけでこんなにも神秘的になるのか。逆に言えば、いろんな写真も雲さえ写りこめば秘境っぽくなるのではないかと考えた。実験していきます。
私が見た「THE 秘境」のイメージはこれだ。
秘境の本当の定義は「まだ人に知られていない地域」などを指すらしい。竹田城跡は観光地なので本来の定義からは外れてしまうかもしれない。しかし写真の「秘境っぽさ」がとにかくすごいのだ。
私もあらゆる場所に雲海を出現させ、いろんな場所を秘境っぽくしてみたい。
まずはパネルに雲を書いてみることにした。雲パネル越しに撮影できればどこでも秘境なのではないか。
雲を再現する画力がないとパネルは厳しそうだ。反射の問題もある。
パネルが失敗したので、もうまんま雲っぽいものを探した。綿だ。
理想には近づいたが、雲の感じがなんだか違う。現状だとモコモコしすぎて夏の積乱雲のようだ。
こんなにはっきりした雲ではなく、サァッ……と儚くかかっているような雲がいい。
パネルとかフォトプロップス風より、いっそ少量の綿を構えた方がよいのではと気づいた。
少量の綿だけを極力レンズに近づけることで綿がぼやけ、かなり雲っぽくなることがわかった。
パネルと棒はなんだったんだと少し心がめげたが、とてもイメージに近い状態である。
「カメラの目の前に少量の綿さえおけば秘境っぽい」ことがわかったので、スマホケースにその機能をつけてみることにした。
実験撮影が夜ばかりだったので昼に撮影散歩にでかけてみる。
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