ちょっと聞いてよ 2022年5月25日

高知のご当地お弁当チェーン、くいしんぼ如月はご当地感のなさが魅力

龍馬(?)の瞳は青い色。

少し前からその存在を聞き及んでいた高知のご当地お弁当チェーン、くいしんぼ如月。

高知に行く用事があったので、これ幸いと寄ってみることにした。

変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。

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おすすめはチキンナンバン弁当

散歩がてら店まで歩いていたら、小雨程度だった雨がだんだんキツくなってきた。余談だが春の高知は雨がすごく多いらしい。

筆者がくいしんぼ如月に行くのは初めてなのだが、濡れた夜道の奥にくいしんぼ如月和泉店の姿がはっきりと見えてくるにつれて、これはなんとしてもチキン南蛮弁当を頼まねばと思うようになった。

なぜならば、

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店名よりも大きく書かれているんだな。
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レジ周辺の雑多な雰囲気が良い。

注文を受けてから調理してくれるのがここの売りなのだが、店内には注文した弁当を待つ人が何人もいた。

昼間知り合った人に

「くいしんぼ如月ってどうですか?」

と聞いたら

「美味しいけど、わざわざ高知まで来て食べるほどのものかな〜」

というようなことを(もう少し辛辣な表現で)言われたのだけれど、やはりそこはご当地チェーン、地元民はよく使っているようだ。

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定番のチキンナンバンシリーズ。今回はチキンカツが2枚入ったナンバンビッグを注文した。ここには出ていなかったがさらにカツ1枚プラスされたスーパービッグもあるらしい。
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カレーはともかく汁たっぷりの麺類の持ち帰りとは珍しい。牛トロ丼という名前も初めて聞いた。

弁当を待つ間は店内の様子を見て回る。

弁当コーナー以外の店内は、牧歌的なコンビニというかモダナイズされた駄菓子屋というか、なんとなく懐かしさのある感じである。

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全体的に通路が広い。
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優しさに感心した忘れ物コーナー。家庭総合という人生のひとときしか接点のなかった言葉がノスタルジーを刺激する。
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注文した弁当は10分足らずで出てきた。全体的にのんびりした雰囲気の店内だが、弁当がでてくるのは早い。
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味は普通のチキン南蛮弁当

宿に帰って早速食べてみる。

一口食べて思う。
「ああ、チキン南蛮弁当だ」
それ以上でもそれ以下でもない。
と言うと幻滅したみたいだが、味は濃すぎず薄すぎず、美味しいのも事実。

地球の裏側でこのまま売り出しても流行りそうな普遍性の高さこそがチキン南蛮の強み。筆者の住む関西から高知に移ったくらいで何かが変わるわけがないのだ。

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これがくいしんぼ如月のチキンナンバン弁当だ。
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チキンカツの下にはキャベツとナポリタンが。

もう少しマヨネーズが少なくてもいいかな?という気がしたが、たぶん注文するときにお願いしたら減らしてくれる。

くいしんぼ如月のチキンナンバン弁当にはご当地らしさは全くないが、多分それゆえに地元民に愛されている。カツオのタタキに飽きてきた高知通や、旅先で「わざわざ食べるほどのものかな〜」と言われるようなものに惹き寄せられるコアラみたいな人におすすめです。

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