初心者が教わる半分まではなんとか終わった
デイリーポータルZの記事には珍しく、この記事は完全な続編だ。
初回はこちら。
入門にちょうどいいと聞いた電子工作キットを買った小堺さんが、「離席していてもマウスが勝手に動くしくみ」を作るべく、キットの使い方を聞いて試す、ここまでをレポートした。
使ったキットがこれ
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マイコンとサーボモーターをつなぎ、パソコンで用意したプログラムをマイコンに書き込むところまで、さくっとできてしまったのだ。
初心者向けキットを元にひととおり習うとして、最初にやることである「パーツを動かす(アウトプット)」、ここまではなんとかたどり着いた。上記までで進度は50%だと、今回の先生役である編集部の石川くんは言う。
腕まくりをして今回取り組むのは、残りの50%。石川先生の話によると、
と、そういうことらしい。
……しかし、ちょっとピンとこない。それって「残りの50%」と言うほどのことなんだろうか。よちよち初心者の電子工作のお稽古、今回もスタートです。
古賀:
ごめん、ちょっとよくわかんないんだけど、それって単純に「ボタンを設置する」だけでいいんじゃないの?
小堺:
ね! 最初の50%が大変なわりに、残りの50%めちゃくちゃ簡単じゃん。
石川:
とりあえず、前半の50%が終わったから乾杯しましょう。
小堺:
……? うん……? ありがとう……?
インプットは「ボタンを押す」だけじゃない
古賀:
……もしかしてこれ、次にやることになんか関係ある……?
石川:
まあ、飲んでくださいよ。
小堺:
お、おう……(スムージーを振る)。
石川:
あ!
小堺:
な、なに!
石川:
いま、何をしました?
古賀:
しっかりめに演出してくるな……。
小堺:
シェイクしました。
石川:
こういう飲み物、振りますよねえ。「よく振ってお飲みください」って書いてありますもんねえ。
小堺:
こわいな……、そうですね、振った方がいいだろうと思って。
石川:
これ、何回くらい振ってるのかな? って思ったこと、ありますよね。
小堺:
ないっす。
古賀:
あって!!!!!
石川:
今日は……おわりです……。
古賀:
小堺さん!
小堺:
アッ、気になるな~~、何回振ってるのかな~~、これ何回くらい振ってるんだろうな~~~、気になるな~~~っ。
石川:
それを、カウントする装置を作りましょう。
古賀:
おっ?
石川:
「ボタンを押された」だけじゃなくて、「カップを振った」とか、「気温が上がったり下がったりした」とか、そういうスイッチ操作じゃないものも「インプット」のうちなんです。
古賀:
あっ、「ボタンを押す」みたいに、外からの働きかけすべてが「インプット」なんだ。そうか。
小堺:
わー、なるほどなー、確かにこれは残りの50%だ!
仕組みが分かる、できそうだと思う
石川:
さっき(マウスを動かすマシンを作った前半)はアウトプットにサーボモーターを使いましたね。サーボモーターマウスにくっつけて、マウスを動かしました。今回は液晶を使います。電卓とかについてるやつ。
古賀:
アウトプットも、物を運動させるだけじゃないってことですね。表示もアウトプット。
石川:
そうそう。あと用意するのは、基盤のかわりのブレッドボードと、チルトスイッチです。
小堺:
このブレッドボードと言うの、刺すところがいっぱいあるな。刺しがいがある。
石川:
小さいやつ、チルトスイッチを耳元で振ってみてください。
小堺:
(振って)なんかカシャカシャいうね。
石川:
筒の中に電気を通すボールが入ってるんですね。筒の片側に端子が2本ついてます。端子にボールが振れると電気的につながってONになります。
小堺:
これをカップにくっつけて振って、ONになった回数をカウントしようってことか。
石川:
そうです!
小堺:
仕組みが分かると、できそうだと思うね!
古賀:
本稿のキャッチコピー出たじゃん。
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