特集 2024年5月25日

切った髪がもったいないから、つけ髭を作ってみた

装着

完成したらさっそく装着してみる。

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ここで登場するのが、貼って剥がせるタイプのセメダインBBX!

というのはさすがに冗談。裏面に書かれた「使用できないもの」の欄には人体とは書かれていなかったけれど、猫を乾かすのに電子レンジを使うような愚行は控えるべきであろう。

というわけで、おとなしく人の皮膚についても大丈夫な接着剤を買ってきた。

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ダイソーで買ったつけまつげ用の接着剤です。いろいろなものがありますね。
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ペタ。
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ついた。

えーと、まず感想としては、むず痒い。これに尽きる。接着面が痒いのはまあ当然として、髭の先っぽの尖った部分が揺れるたびに頬をツンツンする。これがとても気になる。蚊にまとわりつかれているときの感触によく似ているのだ。

もう少し暑かったなら、汗のせいで屋外に出た瞬間に自然に脱落すると思う。本格的に夏が来る前にやってよかった。

鏡の前に立たない限り装着した姿は自分では見られないのだから、装着した際の感想が装着感ばかりになるのは致し方ない。

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外に出た。

撮影者曰く「サーカスの団長みたい」とのことで、その時は「なんだと!?」と反感を覚えたのだが、撮った写真を見てみるとたしかにサーカスの団長みたいなので、なかなか上手いことを言うなと感心したのだった。

仮に本物のヒゲを伸ばした場合もこうなるんであろうか?自分の髪を使って作っているわけだから色はこんな感じになるはずだが、よくわからない。

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撮影者「目を細めて笑うと、とくにうさん臭く見える」
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そうは言うけど、表情を大きく動かすと剥がれ落ちそうになるから、うっすら笑うことくらいしかできないのだ。

自分が腰まで髪を伸ばす日が来るとは思っていなかった。髭にしても今のところ伸ばすつもりはないが、これも将来どう心境の変化があるかわからない。長い毛を手にしたときの思い付きで始めたつけ髭造りだが、おかげでイメージトレーニングはできた。カイゼル髭のインパクトはすごい。この姿で人前に出たら、おそらく他の全てを差し置いて髭の印象しか相手には残らないだろう。

別段、カイゼル髭がすごく似合うとは思わなかったけれど、整形とかではなしに外見を劇的に変化させる余地が自分にも残されていることにワクワクしたのだった。

なお使わなかった髪は予定通りヘアドネーションに送った。どこかの誰かの生きる助けになってもらえると嬉しい。

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白黒にしてみた。

髭は手入れが大変らしい

じっさいに髭を伸ばしてカイゼル髭を作るのは、かなりの根気が必要らしい。つけ髭を作るときもかなり根気よくカット&整形をしないとそれらしい形にならなかった。あれを自分の顔の上でやるとなると、なかなか気が遠くなるというものだ。「おしゃれは気合」と言うけれど、凝った形の髭は男性のおしゃれの中では必要とされる気合がかなり多い部類に入るものに違いない。

心身に余裕ができて、なおかつうさん臭い外見になりたくなったら試してみようと思う。 

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オオサンショウウオのぬいぐるみに貼ってみた。うさん臭いけどかわいい!

 

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