さいごに
きのこの山のパッケージには、折れた軸が2本入っていた。一方でたけのこは、構造的に折れることがまずない。実際、箱にはいっていたたけのこの里はすべてが完全体だった。たけこのは強いのだ。だからたけのこが偉い。
たけのこの里のチョコとクッキーをきれいに分けるのは、現実的ではなさそうだ。
というか、ここまでの測定で、たけのこの里は敗色が濃いことが分かってしまった。
もう「たけのこの里のチョコを、包丁でやや多めに削り取って測定する」ことで妥協させてほしい。どうやっても勝てないなら、ちょっとぐらい多めに削ってもいいじゃないか。いいよね?
といっても私は根がまじめだ。たけのこの里のチョコを削りながらも、クッキー部分をチョコに含めすぎたかな、と思った時は指先でこそげてクッキー皿に戻したりした。天秤座なので、できるだけ平等でありたいと思っている。
ツルリとむいたきのこの山のチョコと、ガリガリ削ったたけのこの里のチョコ。どちらが重いのか? 緊張の結果発表だ。
それぞれ3つずつ量ってみた結果はこちら!!!
きのこの山 | たけのこの里 | |
---|---|---|
チョコ重量(3回測定) | 1.7g/1.8g/1.7g | 1.2g/1.3g/1.4g |
チョコ重量平均(g) | 約1.7g | 約1.3g |
チョコ形態 | ツルリ | ギザギザ |
特記事項 | なし | 多めに削りました |
見ての通り、たけのこの里の完敗である。クッキー部も多めに削り取ってちょっと有利になっているはずなのに、1勝もできなかった。
「チョコの量は、きのこの山の方がたけのこの里よりも40%多い」とネットに書かれていたが、たけのこを有利にした今回の実測結果でも、きのこの山のほうが30%ほど多いということになった。
うすうす分かっていたけれど、はっきり数字で出るとしょんぼりだ。
いや、落ち込むのはまだ早い。比較軸を変えれば、可能性は残っているのではないか。
例えば、1個当たりのチョコの割合(チョコ率)はどうだ。チョコが覆い被さっているたけのこの里に、勝機はあるのではないか。
チョコ率を出すには、1個当たりのチョコだけの重さを、まるごと1個の重量で割り、100を掛ければ良い。
きのこの山のチョコ率=1.7g(チョコの重さ)÷2.6g(全体の重さ)×100
たけのこの里のチョコ率=1.3g(チョコの重さ)÷2.5g(全体の重さ)×100
である。
計算した結果がこちらだ。
チョコ率は、きのこの山65%に対して、たけのこの里は52%。13ポイントの差をつけられてたけのこの完敗だ。
参りました。
すてきな発見もあった。
溶けたたけのこの里のチョコ部分を、きのこの山のビスケットにつけて食べると、とてもうまいのだ。
たけのこの里のチョコはミルキーで、きのこの山はちょっとビター。味が違うから、組み合わせを変えるとまた新しい味に出会えることがわかった。
きのこの山のパッケージには、折れた軸が2本入っていた。一方でたけのこは、構造的に折れることがまずない。実際、箱にはいっていたたけのこの里はすべてが完全体だった。たけこのは強いのだ。だからたけのこが偉い。
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