当時の技術がすごい
続いて遊ぶのは、「クッキングピコ みんなと一緒に、はじめてクッキング!」というカセット。これは当時、妹が親にねだって買ってもらったものだ。(もちろん実家では捨てているので、今回のためにメルカリで購入した。)
妹:これ、すごいよね
筆者:本格的なおままごとだな……
筆者:これ当時僕は見てただけだからあんまり覚えてないけど、たしか料理を作って品評されるんだよね
妹:そうそう、失敗すると「う~ん」って言われる
妻:いそがしそうだね
妹:もうたいへんたいへん。4人分つくらなあかんから
筆者:おもしろすぎる
ピコ:「おなべをガスコンロのうえにおいてみてね」
妹:来たよガスコンロ
ガスコンロ (ガタッガタッガタッガタッ)
いま思い返すとけっこうすごくないか、これ。子供のおままごとをリアルとバーチャルの両方で実現する、インタラクティブなコントローラーだ。画質は粗いけど、いまの子どもでも十分楽しめると思う。
妹:やった~!
妹:片付けだるっ!レバーを押すだけの作業
このゲームでは料理を作るたびに必ず片付けの作業が発生する。ゲーム性を考えればこれは冗長だが、知育という観点で必要なのであろう。しかしお父さん、お母さん。僕は結局実家でほとんど洗い物をしませんでした。ごめんね!!
白熱のカレー作りを動画でも。
音声認識もあった
さて、技術がすごいゲームでいうと、実はもう一つある。
このカセットのすごいのは、音声認識だ。
どうせファミコンのⅡコンのように一定の音量に反応するだけなんじゃないの?と邪推することだろう。しかし、そうではない。
「チロリンパ」と唱えると魔法が発生する。
しかし実際のところ、精度はあまり高くない。マイクを使ったミニゲームもいくつかあるのだが、なかなか思い通りに認識せず失敗してしまう。ボタンでも同じ操作ができるので、結局ボタン操作に頼りがちだ。
いちばんの思い出のカセット
最後にプレイするのは、筆者にとって一番の思い出のカセット「ドラえもん のびたのまちなかドキドキたんけん!」である。
筆者にとって初めてのピコのカセットはこれだ。発売は1994年と古い。今年で30周年だ。
インベーダーゲームと同じシステムだ。すでに2つの家が焼失しているが、ドラえもんさえ火に当たらなければノーダメージ。しかしこれがけっこう難しい。当時も難しかったけどそれは自分が未熟だったのではなく、難易度が異常に高かったのだと気づかされる。
そう簡単には成功させてくれない。社会の厳しさを教えてくれるタイプのゲームだ。
一番上のレーンのドラえもんを完璧に操作したが、3位。
そして恒例のお絵描きコーナー。
当時ピコごとおじいちゃん家に持ち込んで、ドラえもんのお絵描きを自慢したなぁ。祖父母の前でドヤ顔でドラえもんを描いていた記憶。
こうして当時の思い出に浸りつつ、「こんなにも楽しいゲームを、当時我々に投資してくれてありがとう」と、 両親に感謝するのであった。おわり。
ひとつだけ買えなかったカセット
今回、当時遊んでいたカセットのほとんどをメルカリで購入しプレイしたが、ひとつだけどうしても買えなかったカセットがある。
それは「パディントンの世界旅行」だ。記憶の中ではこれはかなりの名作で、世界各国をパディントンが旅行し、行く先々でゲームに挑戦するというもの。カナダのスキーのゲームが楽しかったなぁ。
しかしメルカリでもヤフオクでも見つからず断念。プーさんやドラえもんと比べて所有家庭が少ないのかも。引き続きウォッチし、もし売りに出されたら絶対に買いたいと思います。
おまけ:ピコあるある