ドトールで注目すべき点
それにしても我々はつい、ぷりぷりの海老やボイルソーセージ、トロトロのチェダーチーズといった主役級の食材に目をやってしまう。
しかし、それらの食材は火入れが完璧なパンのサクッと感によって輝けるのだと、気付いて欲しい。
ツナチェダーチーズもあっという間に完食してしまった。
ドトールさん、“あれ”を完全復活させてください!
ここで店内BGMに耳を澄ましてちょっと休憩。私は学生時代、ドトールで流れているボサノヴァを聞いてその良さに目覚め、歴史を学ぶ講座に通ったこともある。「ドトールで世界を感じる」というのは、私の人生においてあながち大袈裟な話ではないのだ。
だからこそフランスの風を感じられるメニュー、クロックムッシュについても触れておきたい。こちらも一時期廃止されたが、現在はモーニングだけで復活している。今回は昼時の訪問だったので食べられないが、本当に美味しいので完全復活を願っている。
きんぴらで無事日本に帰国
パンを3つも食べたら流石に腹が膨れた。日本から出発し、味覚でドイツ・イタリア・イギリス、聴覚でブラジルと飛び回ったこの旅行もそろそろ帰国の時間。だがもう一品くらいは頑張りたい。そこで頼んだのはこちら。
「ミラノ」に「てりやき」「きんぴら」という文字列が並ぶこと、あるだろうか?カッシーナ製のこたつ、みたいな。着陸を前にして、飛行機が乱気流に巻き込まれ方向感覚を失ってしまった。大丈夫か?
美味しい!バルサミコ酢のピーキーな風味を感じるが、照り焼きときんぴらが合流することで各国の思い出に浸りながらお茶漬け食べてるような安心感が。私は今、日本に帰ってきた!
ドトールよ、楽しい旅をありがとう!
歴史と共に積み重ねてきた脂肪
…と、ここで綺麗に終われば良かったのだが、やっぱり甘いものも食べたい。
(せっかく日本に帰ってきたのに、また世界に飛び出しちゃったよ)と思ったのだが、帰宅してから調べてびっくり。なんとミルクレープは日本発祥のものだった。天は我に味方した!
そういえば高校生の時、友人達とドトールで勉強していたのだが、そのうちの一人がミルクレープを食べる際にちゃんと手を添えていた。たったそれだけのことで「お前、育ち良いな!」と何時間も笑っていたっけ。
ありふれたチェーン店でも、本当に好きで長年通っているとやっぱり様々な思い出が蓄積されるものなのだ。
小学生の時、母親に連れられてここ東陽町で始まった私とドトールの歴史は、自分でも気づかぬうちに幾重にも積み重なっていた。そう。それはまるでミルクレープのように。
世界旅行だけでなく時間旅行まで楽しんでしまい感慨にふけってたら、妻がカロリー見せてきて現実に引き戻された。
もう帰って寝る!ご馳走様!
食べたもの
| ミラノサンドMサイズセット (ミラノサンドB、アイス抹茶ラテ) |
1,020円 |
| ジャーマンドック | 280円 |
| ツナチェダーチーズ | 420円 |
| ミラノサンド てりやきチキン&きんぴら | 580円 |
| ケーキセットMサイズ (アイスコーヒー、ミルクレープ) |
670円 |
| 合計 | 2,970円 |

