これがかっぱおにぎりだ
ここまでで学んだことをまとめるとこうなる。
・酢飯の方がかっぱおにぎりのポテンシャルあり。
・きゅうりの形状は細切りだと良さが際立つ。
・米が多いときゅうりがかすむ。
・海苔はあった方が安心。
以上の反省を踏まえ、作ったものがこちら。
酢飯+細切りきゅうり+海苔。形はちいさい俵型。
これがわたしの考えるかっぱおにぎりである。
かっぱ巻きの類似品を作ることは難しいことがわかった。シンプルなものは、少しバランスを崩すだけで台無しになる。それ以上でもそれ以下でも無いから、唯一無二なのだ。
それゆえかっぱおにぎりは、反則ギリギリまでかっぱ巻きに近づけて完成とするという苦渋の決断にいたった。
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おにぎりに近づけるほどに、おにぎりと言うには失礼な仕上がりになったり、逆にかっぱ巻きそのものになってしまうジレンマ…。
だから最終的に、おにぎりと名乗っても失礼では無い完成度をキープするためには、かっぱ巻きの米を増やしておにぎりに擬態させるのが最善だと思ったのだ。
かっぱ巻きと比べる
ほぼかっぱ巻きになっちゃったな…。と反省しつつ、「そういえばかっぱ巻きってどんな感じだっけ?」と気になった。かっぱおにぎりに集中するあまり、かっぱ巻きの味をど忘れしたのだ。
わたしは急いで、近所のはま寿司へと向かった。
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レーンに乗って颯爽と現れたかっぱ巻きを見た瞬間、『負けた』と思った。
いや、戦っていたわけではないのだが、そのあまりにもパーフェクトな佇まいに、反射的に負けを確信した。
一噛み。そしてゆっくり、もう一噛みした。
う、うますぎ……………。
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まず、酢飯が美味しい。
徹底的に万人に愛されるように計算し尽くされた酸味&甘味&塩味。きゅうりからサーモン、はたまたハンバーグにまで合うオールマイティな味だ。素人がクックパッドを見ながら即席で作ったものとはわけがちがう。
それに加えて、きゅうりまでやけに美味しい気がする。何か秘密があるのかと、分解してきゅうりだけ食べてみる。
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ふつうのきゅうりだ…。タネも仕掛けもない。酢飯ときゅうりと海苔だけでこの美味さである。
全然違うかも、かっぱおにぎりと。
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酢飯と完全に癒着した海苔もまた良い。THE 海苔巻きって感じだ。
そういえば、かっぱおにぎりの海苔はパリパリだったな。でも、逆にあれがおにぎり感を出してくれてたから、パリパリの海苔で正解。
かっぱ巻きの美味しさにうちひしがれることで、逆に『自分がつくったものって全然かっぱ巻きじゃなかったな、じゃあかっぱおにぎりって名付けてもいいか』という気持ちになった。
これはハッピーエンドと言えるだろうか。
…さて、美味しい口になったところで、最後に一句読んで終わろう。
『かっぱ巻き 米ときゅうりで なぜ美味い』
不思議な魅力を秘めた料理。それがかっぱ巻きである。

