特集 2025年6月24日

おじいちゃんが後世に残したい竹細工TOP3

名称不明だがどこの台所にもあった道具

最後はキッチン道具をつくってくれるらしい。

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いくつか節を残して長めに竹を使うようだ。上図のような穴を節ごとに開けていく。

今度ばっかりはナタを握らせてもらうことにした。さすがに自撮りしかしていないのは申し訳ない。

「お前とおると色んなもん作らにゃいけんし大変じゃ〜」と言われてプレッシャーを感じたからとかじゃないですよ、断じて。

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むじぃんだけど!!なにこれ

父の道具使いを見ている分には簡単そうだなと思っていたが、いざやってみると全然上手くいかない。拗ねた。

適材適所、置かれた場所で咲きなさいという言葉があるだろう。そうしよう。

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自撮り担当大臣に戻ります

自撮りをしつつニヤニヤしていると、ふと自分が小さいときのことを思い出した。夏休みにおじいちゃんのところに遊びにいくと、端材を使って積み木を作ってくれたのだ。僕はそれが好きだった。数十年経った今でも同じようなことをしてもらっていておもしろい。

照れくさいので祖父にはなにも言わなかった。

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できました!

この道具は名称こそわからないものの使い方は単純である。

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台所の壁に引っ掛けて使う
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ジャジャーン!お玉など長いキッチン道具を引っ掛けられる

便利すぎるし、なんでいまに残っていないのか不思議だ。古びてきたらそのまま焚けば処分できるのもいい。

なお、写真を撮るにあたって逆光だからカーテンを閉めるといいと祖父から教わったことを書き添えておこう。孫のやっていることに理解がありすぎるだろうがよ。

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今日の道具たち

はじめの「かぽかぽ」なんかは、83歳の祖父の時代ですら現役ではなかったとの由である。そもそも麻が許可なしには育てられない。

それでも道具の存在を知っているのは、祖父が小さかったころに(私から見て)曽祖父のところに取材が来ていたのをよく見ていたからだそうだ。曽祖父は古い道具や風習に詳しかったのだ。

それを更に面白がる子孫が生まれてこうしてウェブ記事になるというのは、一言で表すと、激エモですね。

以上、おエモがよろしいようで。

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
かぽかぽと音がするから「かぽかぽ」。電子レンジを「チン」と呼ぶような、生活に密着した道具だけが持つ音のままの名前です。これが100年以上前から宮崎に響いていた音だと思うと何回も再生したくなります。
そして「名称不明だがどこの台所にもあった道具」ってもう名前すらない道具。そんな生活そのものの道具に入っている吉田羊のうちわ。こういう光景だけを見ていたい。(林)

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