めずらしい抜け殻を拾う
今年の夏はカマキリの抜け殻をよく拾いました。30年近く生きてきて初見だったのですが、カマキリの抜け殻としか捉えようがない形状だったのですんなり受け入れることができました。
見つけた場所は舗装路のど真ん中、蜘蛛の巣、植え込みの付近などです。セミの抜け殻よりいくらか軽く、爪の形状が地面や木々に引っかかりにくいからか、どこそこで見かけました。これがまた白くて異形だから目立つんですよ。
触覚やカマの細かいギザギザがそのまま残っていたりして圧巻のディティールです。頭のてっぺんからお尻の先まで綺麗に皮を脱ぐのですね。本当によくできています。
全部で5つ拾いました。いつも見かけないのに今年だけこんなに集まった理由は不明ですが、運命という言葉で片付けます。それ以外に説明しようがありません。
カマキリの抜け殻がかっこいい
さて、集めたカマキリの抜け殻をかっこよく写真に撮ってみました。ゆっくりご覧になってください。
呼吸を忘れるくらいのかっこよさ!まるで名画でも鑑賞しているかのような気分になりますね。
昆虫は宇宙から飛来した生物だという説もこれを見ればなんとなく納得できます。あるいは、人間の想像する宇宙生命体のイメージが地球の昆虫に根差しているというだけの話かもしれませんが。
抜け殻なんて誰に見せるでもなし、少なくともカマキリにとっては美しくある必要がないんですよ。だからこそ嫌味のない純粋な美として目に映るのでしょうね。祈るときには独り静かなところで、と言ったのは誰でしたか、そんな言葉を思い出しました。