特集 2023年11月12日

書き出し小説大賞 272回秀作発表

かけ流しって、ジャズのCDのほうなんですか?
八王寺義昭

ズコーーーッ!

浴場もコンパニオンも半世紀変わっていない。
吉田髑髏
母かと思ったら猿だった。
えむけい
一度でいい、足湯でもいい。カピバラと混浴したい。
小野芋子
小鍋の下の青い炎が消えたら、話し始めようと思っていた。
荒星
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板長の朝は宿泊客分の卵と一緒に湯浴みすることから始まる。
タルク石

知りたくなかった!

按摩はこの宿が違法建築であることを教えてくれた。
カズタカ

知りたくないことばかり知ってしまう!

「秘湯ですので」としか答えやしない。
ろっさん

肝心なことは教えてくれない!

世論調査では他星人との混浴に抵抗があると答える人はまだ7割を越えている。
S.マウンテン
僕の体が2B鉛筆でふち取られ、あたりは水墨画になっていく。
ねもっ血風クン
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バイキング会場の浴衣の中でロリータファッションの美和はひときわ輝いて見えた。
井沢
ああ、ここには女将の趣味でししおどしが十本あってね。
白石ポピー

前衛旅館?!

あの爆発の中この温泉宿には傷一つ付いていない。
ナックルボール
露天風呂にはサスペンスドラマのロケ地記念で人型の白枠が残されている。
ぐるりん
切れかけた電球。祖母の家と同じエアコン。てんとう虫の行列。
南極行太郎
かつての名作家は、今もなおこの宿のどこかで缶詰になっているらしい。
早百合

ひぃーーーひっひっひっひ!(木霊)

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それでは次回のモチーフを発表します。

次回モチーフ
『読む人をイラっとさせる書き出し』

次回のテーマは『読む人をイラっとさせる書き出し』です。イラっとする感情はたしかにマイナスですが、これが創作の中に意図的に入っていると、面白さのスパイスになります。

たとえばコントのボケ役は、たいてい相手をいらつかせたり、怒らせたりすることで、笑いを生みます。文章でもただ高飛車な文章などは、読む気になれませんが、意図的なイライラは、新しい読後感を生むかもしれません。

文体がむかつく、作者が上から目線、逆にへりくだり過ぎ、言ってることがどこか的外れなど、イラつかせテクニックはけっこうあると思います。 また今回は小説というより、自己啓発本の書き出しという切り口でやっても面白いかもしれません。いつもとは変わったお題ですが、どんな作品が集まるか楽しみです。

締切は11月24日、発表は26日を予定しています。下の投稿フォームからご応募ください。力作待ってます!

最終選考通過者 蚕 みよおぶ なかもりばなな よっぴ先生 いずも 鯨谷いさな

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