特集 2023年5月14日

書き出し小説大賞 260回秀作発表

書き出し小説とは、書き出しだけで成立したきわめてミニマムな小説スタイルである。

書き出し小説大賞では、この新しい文学を広く世に普及させるべく、諸君からの作品を随時募集し、その秀作を紹介してゆく。(ロゴデザイン・外山真理子)

雑誌、ネットを中心にいろいろやってます。
著書に「バカドリル」「ブッチュくんオール百科」(タナカカツキ氏と共著)「味写入門」「こどもの発想」など。最近は演劇関係のお仕事もやってます。


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日ハムの新庄監督が考案したユニフォームのデザインがかっこよすぎる!そしてそのユニフォームが一番似合ってるのが新庄監督という新庄らしさ。それにしても襟は斬新! 
それでは今週もめくるめく書き出しの世界へご招待しましょう!

書き出し自由部門

尿意は、力だ。
モンゴノグノム

自分のためにしか使えない。

君のギャルピースは震えていた。
もろみじょうゆ
歯医者の後は麻痺した口を楽しむ。
ぐるりん

麻酔が来れるまでが歯医者です。

子供は多分ワープする。あれ?どこだ?と思うとあり得ない場所から出てくる。
あの
歩道でバラバラになったサンドウィッチをレタスから拾う。
ナックルボール
チカチカする蛍光灯から聞こえる音は虫。
ビールおかわり
デジャブが1日に3度あった夜、僕は死んだ。
葱山紫蘇子
ポタポタと水滴が落ち続けた結果大仏が朽ちた。
ナックルボール
目玉の付いたスーパーボールを片手に、魔王を救う冒険が始まった。
prefab

魔王を救うっていうのがいい。

ご報告。君がプレゼントしてくれた手編みの救命胴衣は、海水をよく吸い込んだよ。
さくさく
いったん広告です
ちょっとそこまで、深海魚と話しに行くだけだから、と靴を投げ捨てる。
あおすけ
泡だらけになったアメフトは何にも見えない。
ナックルボール

死闘が楽しそう。

誤字を愛し、脱字を憎んだ。
いちもくれん

脱字の愛嬌も認めてあげて!

銀の手錠に、息子の指紋。月明かりがショートする。
タカタカコッタ
ははーん、メンをヘラされておるな。
井沢
たこ焼きを見ると思い出す人がいる。
いずも
壊れた機械のふりをして、あなたの側にいます。
正夢の3人目
全然いい曲じゃないが、懐かしさだけで聞いてる。
たこフェリー

好きでもないバンドの名前が思い出せなくて悔しい。

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