

書き出し小説とは、書き出しだけで成立したきわめてミニマムな小説スタイルである。
書き出し小説大賞では、この新しい文学を広く世に普及させるべく、諸君からの作品を随時募集し、その秀作を紹介してゆく。(ロゴデザイン・外山真理子)
著書に「バカドリル」「ブッチュくんオール百科」(タナカカツキ氏と共著)「味写入門」「こどもの発想」など。最近は演劇関係のお仕事もやってます。
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桜が散って、タンポポが咲いています。毎年言ってるかもしれませんがタンポポ、改めてすごくないですか?花が終わってからの綿毛、からの旅立ち。なんですかこのストーリー性は、もう映画じゃないですか!タンポポは映画です。
それでは今週もめくるめく書き出しの世界へご招待しましょう!
書き出し自由部門
ひと言で世界を創る、好例。
風流は地元の有志によって、つくられている。
陽気からの自然の摂理。ギャップがよい。
イタリアにそういう民話がありそう。
みよおぶ
なぜか不思議にポジティブに聞こえる。
続いては規定部門。今回のテーマは『おっさん』でした。悲哀!哀愁!苛立ち!リアルおっさん&予備軍から異常に実感のこもった作品が集まりました。
規定部門・モチーフ『おっさん』
出てこなくていいのに。
やることなすことハラスメント
おっさんがなりたい職業ナンバー1!武器屋!
じゃあもうどうすればいいんだよ!(カツラを床にたたきつけて)
一緒に笑ってた人たちから心配されるという申し訳なさ!
自転車で月を横切るおっさん。
いらねー
二回で打ち切られそうなドラマ
すでに痰が絡み始めている。
答えてから死んで。
トンネルの入り口でどっちも死亡
しかもあまり重く聞こえないように気遣って。
早くファブリーズしたい。
それでは次回のお題を発表します。
『シスターフッド』
シスターフッド、まだあまり聞き慣れない言葉だと思いますが、近年にわかに注目を集めているジャンルです。おおざっぱに言うと女性同士の連帯や絆をテーマにした物語です。女性版バディものと言ってもいいかもしれません。(二人以上でも構いませんが)男性のバディものでは描き得ない葛藤や関係性、美学に想像を巡らして挑戦してみてください。
ちなみに最近立て続けに読んだ王谷晶「ババヤガの夜」藤野可織『ピエタとトランジ』が面白くて、お題にしてみました。気になった方はディグってみてください。
締め切りは4月22日金曜日、発表は4月24日を予定しています。下記の投稿フォームから応募下さい。力作待ってます!
最終選考通過者
千野濔布 にトロ 八重樫 村上 耽美 住民パワー 吉田髑髏 キキ 缶コーヒーを持つ男 坂上田村麻呂の従兄弟 彗彩 大山倍達 ペリラン やばがさきk 木蓮亭わびさび いそうろう 哲ロマ 葱山紫蘇子 南極行太郎
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