

書き出し小説とは、書き出しだけで成立したきわめてミニマムな小説スタイルである。
書き出し小説大賞では、この新しい文学を広く世に普及させるべく、諸君からの作品を随時募集し、その秀作を紹介してゆく。(ロゴデザイン・外山真理子)
著書に「バカドリル」「ブッチュくんオール百科」(タナカカツキ氏と共著)「味写入門」「こどもの発想」など。最近は演劇関係のお仕事もやってます。
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先日までは幸水だったが、ようやく豊水が出回りだした。シャキシャキの幸水も好きだけど、梨汁ブシャーの豊水も捨てがたい。相変わらず息苦しい毎日、梨のことだけ考えることにしている。
それでは今回もめくるめく書き出しの世界へご招待しましょう!
書き出し自由部門
探しているメガネは額に、マスクは顎に。
夏休みの課題図書にしたくなるような書き出し。
小2の父親としては、読むだけで夏の思い出が増えたような気がします。感謝。
作家さんの意図とは違うかもしれないけど、青春ラノベ的世界。二人称が更に効果を生んでいる。
語尾を一文字削るだけで成立させた。技あり。
つづいては規定部門。今回のテーマは『2021年・夏』でした。昨年につづくコロナ、客のいないオリンピック。そして河村市長の金メダル事件。特別な夏をみんなで見送りましょう。
規定部門・モチーフ『2021年・夏』
腫れた腕ではなく、おばあちゃんの手の方に記憶が残る。いいねえ。
恋かも(笑)
今年の漢字一文字は「噛」でいいんじゃないかと思うくらい、これしか記憶にない。
橋本聖子議員は選手時代、銅メダルひとつだったそうです。ちゃんと確認して書いているところがプロ。
コロナだからか、ただのお友達だからか?
リモートもすっかり日常の風景になり、新しい叙情に加わりました。
離婚後の「私」の経緯がすごい気になる(笑)
「あの人」は胡瓜に乗って復讐に来るのだろうか?
それでは次回のモチーフを発表します。
『風流』
次回のお題は風流。一見すると難しいお題のように見えますが、風流とはつまり、その人が「いいな」と感じる風景であったり、時間だと思います。もちろん茶道、鹿威し、風鈴など日本の美意識から発想するのもいいですが、自分なりの「風流」を編み出してみるのも面白いと思います。
締め切りは9月10日金曜正午、発表は9月12日を予定しています。下記の投稿フォームからご応募下さい。力作待っています!
最終選考通過者
eat_sushi スズメ ガンプラ君 代打代走 加藤明矢 モリダイ terayo オメガ いずも ミヤカン 釧路ダンディ 坂上田村麻呂の従兄弟 シルヴェスタ・スタロウ カナダへ渡る光よ輝け 次郎の刺身 青白マグ 七寒六温
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