この冬買ったビーズクッションに自分の型がついて、なんだかスマホにおけるスマホスタンドのような、「自分置き場」になっています。
それでは今週もめくるめく書き出しの世界へご案内しましょう。
書き出し自由部門
ロミジュリのようなすれ違い。
放置タイヤの内側には水が溜まっている。
叱られたときはこの妄想にしよう。
角想う。ゆえに角あり。
ホラーな四連作でした。
官能の二作品。
アホな二作品。
とんでもない名言!
つづいては規定部門。今回のテーマは『推し』でした。いつもより熱量高めの推し作品30作品をどうぞ!
書き出し規定部門 モチーフ『推し』
語彙力を奪う存在が推しかもしれない。
電車の中で知らない人に言われたらホラーだなあ。
推しが結婚したら「ひとつ徳が積めた」と考えるのはどうでしょうか。
なんだかすごく理解できた気がします
最後、鉱物っぽくなりそう
推しの首筋が肥沃!
なに言ってんのか分からないこじらせ方がリアル
どういう境地だ(笑)すごい。
前回のお題を出した後、今回の芥川賞作品が「推し、燃ゆ」だったことを思い出しました。どうやらそれが頭に残っていたらしいです。被ってしまってすいません。
ちなみに本作の書き出しは「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」という続きを読まざるを得ない秀逸なもので、実際に読みましたがたいへん面白かったです。
「推し」などはまさに典型ですが、歳を取ると世間の感性と自分の感覚がどうしてもズレてきます。いったいいままでの「ファン」と「推し」はどう違うのか、なんとなく想像はしてみてもいまいち分からない。しかしこのような作品をまとめて読むことで説明しきれない心理がつかめた気がしました。おそらく書き手にとってもそれは同じで、使ってみて、より鮮明に見えてくる意味や質感があるのではないかと思いました。
それでは次回のお題を発表します。
『前向きな事実』
今回、自由部門の最後で採用した八重樫氏の「冬の金玉は揺れない。」男性ならきっと分かってくれるこの事実(縮むので)。
しかしこれだけ力強く言われるとなんとなく前向きな格言に聞こえませんか?(僕だけでしょうか)考えてみれば「止まない雨はない」もかっこいい言葉ですが、よくよく考えると当たり前のことだったりします。
次回はこのような誰もが知っている事実でありながら、あらためて言われると格言のように聞こえる文章を募集します。変化球なお題ですがよろしくお願いします。
締め切りは2月26日、発表は2月28日を予定しています。下記の投稿フォームからご応募下さい。力作待ってます!
最終選考通過者 ブーゲンビリア ナカムラロボ へねもね シロイルカ 若猫 モンゴノグノム のだなのだ 七寒六温 堺くん