

書き出し小説とは、書き出しだけで成立したきわめてミニマムな小説スタイルである。
書き出し小説大賞では、この新しい文学を広く世に普及させるべく、諸君からの作品を随時募集し、その秀作を紹介してゆく。(ロゴデザイン・外山真理子)
著書に「バカドリル」「ブッチュくんオール百科」(タナカカツキ氏と共著)「味写入門」「こどもの発想」など。最近は演劇関係のお仕事もやってます。
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書き出し小説は今回で連載200回です!
初回は2012年の11月なので、丸8年を迎えようとしています。当時震災からは一年以上経っていましたが、まだどこか引きずる気持ちあり、有名人や作家のことばよりも、そうではない全然知らないひとの、まったく別の「世界」に触れたいと、わりと切実に思っていました。
そして書き出し小説は、誰の心にも自分とは違う、すんげえ豊かな世界があるという当たり前のことに気づかせてくれました。そしていまも、気づかされつづけています。
もうこの長さでつづいたら、自分からどうこうする気持ちはありません。つづけさせてもらえる限りつづけます。作家のみなさん、読者のみなさん、そしてデイリーポータルZさま、今後ともよろしくお願い致します!
書き出し自由部門
美猿は美脚でもあると思う。
バラバラな時制が神秘的な効果をあげている。
戦闘員小説というジャンルがありそうな気がする。
夕方に居眠りすると決まって子供のときの記憶が蘇って哀しくなる。
友達の自虐ネタがすべてその通りだったとき。
つづいては規定部門。今回のモチーフは『私小説』でした。私小説の主人公が「私」とは限らない。
書き出し規定部門・モチーフ『私小説』
同じく!52だけどな!
痛みは生きてる証拠。
ほほえましい。
あえて二つを並べていました。
精子時代はみんな前向き。
知らんし!
諸症状でもある。
なにかを小銭と間違えてばかりの人生でした。
捕食されるのが分かっているので、気軽に読める。
得てしてみんな、そんな人生。
さて、冒頭でもお伝えした通り、書き出し小説は無事200回を迎えました。
そこで書き出し作家による文芸サイト『文芸ヌー』では、「書き出しマイベスト」を募集することにしました。文芸ヌーのTwitter( https://twitter.com/bungei_nu )で告知しますので、ぜひご参加ください。
それでは次回のモチーフを発表します。
『ラーメン』
ここ数日ぐっと肌寒くなりました。ラーメンが恋しい季節です。次回は日本の国民食、ラーメンをモチーフによろしくお願いします。締め切りは10月30日、発表は11月1日を予定しております。下記の投稿フォームから部門を選んでおくってください。力作待ってます!
最終選考通過者
薙糸 ぴすとる 紅幸ゆう ゆう3 タカタカコッタ にら将軍ハルナ ラリルレロ 午前0時 暁月 坂上田村麻呂の従兄弟
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