

書き出し小説とは、書き出しだけで成立したきわめてミニマムな小説スタイルである。
書き出し小説大賞では、この新しい文学を広く世に普及させるべく、諸君からの作品を随時募集し、その秀作を紹介してゆく。(ロゴデザイン・外山真理子)
著書に「バカドリル」「ブッチュくんオール百科」(タナカカツキ氏と共著)「味写入門」「こどもの発想」など。最近は演劇関係のお仕事もやってます。
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階段の虫の死骸くらい、お金が落ちてたらいいのにね!それでは今週もめくるめく書き出しの世界へご案内しましょう!
書き出し自由部門
パンツは惨状。目は聖人。
お義母さんは低反発
ポップアートのような部屋。
やめどきを誤ったSMは、ただダレるだけ。
貧乏な絵しか浮かばない!
つづいては規定部門。今回のテーマは『怪談』でした。部屋を暗くして液晶の灯りだけで読んで下さい。
書き出し規定部門・モチーフ『怪談』
このあと自分が引き起こした惨劇を聞かされると思うとホント怖い。モダンホラーの趣き。
いろんな薬味といっしょに。
全身の皮を靴にした男……グロくていい設定。
腐臭を漂わせながら、どこかロマンティック。
鮮度からのホラー!
閉所恐怖症は最悪の妄想
怪談中もずっと空気椅子の姿勢だった。
井戸とハッシュタグ似てるね、とお菊さん
じゃあ、あの三角巾はパンティ?
これが全身に浮き出したら怖いだろうなあ……
悲鳴の前に「故に…」と。
しかも緑色
書き出し怪談はこれにて閉幕です。それではみなさんご唱和ください。せーの!「お前だーーーーーつ!」
では次回のお題を発表します。
『まだ名前のない
うれしいでもない、かなしいでもない、せつないでもない、こわいでもない、マヌケでもない……人には言葉にならない感情があり、その感情を伝えるために言葉がある。それは何気ない風景の描写だったり、一瞬の切り取り方だっだり、直感的な比喩で可能かもしれない。まだ名前のない感情を呼び起こす書き出しを募集します。
締め切りは9月11日(一週延びます)発表は9月13日を予定しています。下記の投稿フォームから部門を選んで送って下さい。力作待ってます!
最終選考通過者
あさげ ともちゅん 稲荷 亡鳥 ヨウキ9500mg 宮川電卓 坂上田村麻呂の従兄弟 高田 yasui 魚子 ともきよ 葱山紫蘇子 ぐるりん さかな いそうろう
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