
書き出し小説大賞196回秀作発表

書き出し小説とは、書き出しだけで成立したきわめてミニマムな小説スタイルである。
書き出し小説大賞では、この新しい文学を広く世に普及させるべく、諸君からの作品を随時募集し、その秀作を紹介してゆく。(ロゴデザイン・外山真理子)
著書に「バカドリル」「ブッチュくんオール百科」(タナカカツキ氏と共著)「味写入門」「こどもの発想」など。最近は演劇関係のお仕事もやってます。
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先日昼寝をしていたら、妻が隣の部屋で録画した半沢直樹を観ていて、その音声がうっすら聞こえてきました。ずっと密談と怒声ばかりで、なんだかどこかの国の収容所にいるような気持ちになりました。それでは今回もめくるめく書き出しの世界へご案内しましょう!
書き出し自由部門
後戻りはできない。干からびようとも。
「地縛霊、音楽かけて!」とか出来そう。
何に長けてるように見えますぅ?
読み手の数だけ妄想がふくらむ。
本当は、ずっと前から、こうしたかったのかもしれん。
つづいては規定部門。今回のテーマは『夏全般』でした。どんな世の中でも夏は来る。せめて文章の中くらいマスクを忘れて満喫しましょう!
書き出し規定部門・モチーフ『夏全般』
そんな夏に戻って欲しいです。ホントに。
網膜が感光するようなあの感覚。
夜中、マンションの灯りのせいか一声だけ鳴くセミっているよね。あれマヌケで好き。
蛇口を上に向けるとそれだけで夏!って感じになる。
リゾートあるある(ない)
体ごと樋竹にもってかれた!
朝顔を取りに行く日、あった!それだけで記憶が蘇る言葉。
とくに合皮は熱くなりそう。日常の細部を捕らえたナイスな夏表現。
それでは次回のモチーフを発表します。
『怪談』
次回は恒例夏の怪談大会!冒頭だけでゾクっとできる怖い書き出しを募集します。締め切りは8月21日、発表は8月23日を予定しています。下の投稿フォームから部門を選んで送って下さい。力作待ってます!
最終選考通過者
オメガ タカタカコッタ 先行はロックミュージシャン ちらされ寿司 宮川電卓 たこフェリー IWA セッドあとむ 不知火 吉田髑髏 ビールおかわり
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