特集 2024年10月31日

地味ハロウィン2024 開催レポート・後編

概念の仮装

「それっぽさ」を抽出した仮装。具体的になにかではないが、具体性があるから不思議です。

デスゲームの主宰者

中途半端なマスクと両手を広げたポーズ、「皆さんには今から地味な仮装をしてもらいます」という上から目線のセリフ
ただ本人も見たことがないので全部想像とのこと。でも分かる。

サイゼリヤのまちがいさがし

この服装の右と左で実際に3カ所違うところがある。
間違い探しを服装に落とし込んだ斬新な仮装。ひとりで間違い探しの体現している。

信念

つり革につかまらない、という信念を表す仮装。本はあくまで手が使えない理由があるように見せるための小道具。
説明されると「信念」としか言いようがない仮装である。 

なにかしらのモノマネをしている人

きっと誰かのまねだと思うけど誰だかわからない。
「モノマネする人ってやたら目にテープ貼るなぁと思って、概念の抽出です」と説明してくれた。概念の抽出!それは地味ハロウィンの本質かもしれない。

何らかのテーマパークのキャスト

手に持っているのは名物のテキサスまんじゅうとみそピー。カントリーウエスタンがテーマだが、みそピーがあるので千葉のほうにあることが推測できるランドだ。

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無機物

地味をつきつめて無機物になった仮装たち。

サイズ感がまるで参考にならない洋服屋のマネキン

「マネキンはすごく身長が高いのにSサイズを着ていて、普段使いできない服を着ている」という特徴を再現。マネキンとしてきちっと静止するのがうまく、その状態から顔が動くだけでドキッとした。

上野駅にある天井が低いところ

上野駅の中央改札を入ったところにある。黄色のテープもきちんと再現。

マイナンバーカード

「お年寄りは結構マイナ保険証を使ってて、若い人のほうが使ってないことが多い」という知識を披露してくれた。完全にマイナンバーカードになっている。

ハロウィン翌日の100円ショップ

ポイントはハロウィンの残党がちょっと右下にいること。クリスマスオーナメントで通じるかもという商品が残っている。 毎年頭上で仮装を表現してくれている人だが、毎年のことなので頭上に固定する方法が洗練されてきている。

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奇跡

奇跡的にネタが被った、近かった仮装。

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もうこりごりだ~
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トホホな終わり方の人

昭和のアニメの終わりかたが偶然2名いた。今年これが流行っているわけではないのに被るのは運命と言ってもいい。名コンビの誕生の瞬間かも。 

保安検査の列に並ぶ人@女満別空港
精密機器多すぎて飛行機の保安検査に手間取る人

女満別の特徴はローカル空港らしい青いかご。かごの中には飛行機のなかで食べるホッケジャーキーが入っている。

精密機器が多い人はペットボトルの飲料が1本飲みかけなのがポイント。専用の機械で検査しないといけないのでまた時間がかかる。

かぶったなかでディテールの違いが分かって興奮する。

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難解

地味ハロウィンの華、分かりにくい仮装です。分からないのにおもしろいのってなんでなんでしょうね。

上毛かるた 力あわせる百九十万

上毛かるたの「ち」で馬の文字の上に座っている人だ。 

ちなみにこの人は2年前、群の上で旗を振っている人になった。そのときは力合わせる二百万だったのが、人口が減少して百九十万になったそうだ。

2022年の地味ハロウィンから
「見たかい?君の相棒にはまだまだ隠された魂があるってことさ」

長いがこのセリフが仮装のテーマだ。少年まんがに途中で現れてアドバイスをしてくるおじさん、という仮装である。特定のキャラクターではなく、そういうタイプという仮装だ。手に持っているのが少年から借りた仮装。

って説明を聞くと分かってくる。気がする。
 

実況

画板をつかった実況はキン肉マンに登場するアナウンサーをイメージしている。「でも調べたらちゃんとした机に座っていて、おれが見たのはなんだったんだろう」と困っていた。
でも確かに私も画板に「実況」という札を立てている記憶がある。別のマンガだったのだろうか。

ウミガメの産卵

カメ本体はなく、 生まれているところだけの仮装。卵(ピンポン玉)を受け止める砂がそこらから拾ってきた砂なので、一度生んだ卵はもう口に戻せないと話してくれた。そうか。

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勝手にキッザニア

地味ハロウィンはなりたかったあの職業になれるチャンス! 

ストップと言うまでいくらを盛り続ける居酒屋のスタッフ

いくらは消臭ビーズに絵の具で着色したもの。1週間乾かしたそうだがまだ乾ききってなかった。家で練習したところこぼして奥さんに怒られたとのこと。ドンマイ!

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むかしの本屋

持ってる暮しの手帖が古い!そして手には定番のハタキ。 

この会場の設営に呼ばれた大道具

去年も大道具として会場を仕切っていた。あまりにも堂々としているので毎年本物かと思ってしまう。

インフォメーションのお姉さん

「はいお手洗いですと、中央奥へ進んでいただきまして、左手にございます。いらっしゃいませ」と案内の声もなりきっていた。仕草も仮装。

綱引競技の審判

「ピック・アップ・ザ・ロープ」「ステディ」「プル」と堂々と掛け声をかけていた。あまりの堂々とした雰囲気に仮装であることを忘れて「いまのはどういう意味ですか?」などと聞いてしまう。毎年だ。


今年も皆さんありがとうございました

昨年のハロウィンが終わってからずっと仮装を考えて、自分の時間とお金をかけて仮装してきてくれた皆さんに感謝!ありがとうございました。

今回のレポートでは載せきれなかった仮装がたくさんあるのでX(旧Twitter)で#地味ハロウィンで検索してください。まだまだ天才たちが現れます。

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