夢の装置が誕生
過去にないくらい良い装置が出来て我ながら感動した。
こんなにも実用性からかけ離れたものを作ることが出来て満足である。
受験生の皆さまにおかれましては、運だけに振り切るのはくれぐれもやめて頑張ってください。
大学の共通テストの赤本を買ってきた。
余談だがついセンター試験と呼んでしまう。
自分の親が"共通一次"と言って「またむかしの呼び名を言っている~!」と思っていたのに、そちら側に来てしまった。
それはさておき、この赤本をもとに実際に解答していこう!
まずは数学だ。数学は0~9までの数字を解答すれば良いから、ルーレットの目とちょうど対応していてぴったりだ。
そう思っていたら、赤本にこんな記述が。
マイナス!a~d!そんなのあったっけ???
自分が受験した時をすっかり忘れてしまったが、数学だけマークシートが特別仕様になっていたようだ。
手元のマークシートにはない。伊沢さ~~~ん!
仕方ないのでマイナスは飛ばし、a~dは1~4に読み替えることにする。
では、いよいよ受験するぞ!
はじめ!と威勢良く書いたが、ルーレットを回すだけである。
最初に大問の中で問題がいくつあるかを確認したら、一心不乱にルーレットを回している。
ペンプロッターもそれに応えてどんどんマークしてくれる。
こんなにも考えずにマークシートを埋めていくことは今までなかった。初めての経験である。
数学は大問3~5が選択問題になっているので、大問4の「数列」と大問5の「ベクトル」を選んだ。
自分が高校生のときにやったから、というのが理由だが、そもそも問題を見ていないのでどれを選択してもやることは同じである。
共通テストよ、おれが選択肢に惑わされない男だぜ!
なかなか早かったのではないか。これが試験会場ならドヤ顔で突っ伏して寝て、周囲の受験生から冷ややかな視線を浴びるところだろう。
さて、気になる数学の点数である。運だけで臨んだ場合、果たしてどうなるのか。
いきなり結果からいきます。
ひっくい!!!!!
そんななか、2問正解しての5点獲得であった。
正直言うと10択から当てないといけないためほぼ正解は無理だろうと思っていたので、2問も正解が出て驚いた。
点数が狙える科目はないか。そう思って次に選んだのが日本史Bだ。
なんといっても選択肢は最大で6つなのだ。
これだけでもかなり正解率は上がるのではないか。
ルーレットは1から10まであるので、7から10が出た場合はランダムで1から6のどれかに割り振るように、プログラムを日本史Bバージョンに変更した。
それならルーレットを回さずに最初から全部ランダムでやりなよ、と思った人は、1日中エンヤのCDを聞いて心を落ち着かせてください。
もうまったく無心でルーレットを回して解答した。このとき僕はゾーンに入っていただろう。ルーレットを回すだけのゾーンに。
試験官に心配されるレベルの早さだ。
しっかりルーレットを見せつけると良さそうである。
そしてこちらも気になる採点結果。
さすがに先ほどの数学よりは良い点が出るはずである。いきます。
低いって!!!
36問中4問正解だった。
もっと高い点数が取れると期待していたのでかなりくやしい。
運も実力のうちと言うが、運にすべてを賭けるのは良くないのかもしれない。
過去にないくらい良い装置が出来て我ながら感動した。
こんなにも実用性からかけ離れたものを作ることが出来て満足である。
受験生の皆さまにおかれましては、運だけに振り切るのはくれぐれもやめて頑張ってください。
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