いざ、本当に自分の写真を待ち受け画像に設定してみる
というわけで、やりました。
設定時、たまたま写真と同じTシャツを着ていたところもしんどい。タイに行ったのは6月なので青髪の色落ちも凄まじい。
とりあえずこのまま1週間すごしてみて、どんなことが起こるのか、恥ずかしさよりポジティブなバイブスが勝るのか、検証してみます。
そして一週間……
1週間が経ちました。
この原稿は、1週間からさらに数日が経った状態で執筆していますが、未だに待ち受けは自分の写真のままです。
つまり、「待ち受けを自分の写真にすることによる実害は全く無く、むしろちょっと気に入ってしまった」ということです。
なんということでしょう。検証前の懸念だらけの自分がウソのよう。
一体どんな1週間を過ごしたのか、そしてどのような心境の変化があったのか。次から発表していきます。
待ち受けが自分の写真だったせいでキツかったこと
まずは、検証してみてキツかったことからお知らせします。この後、良かったこともお伝えしますので安心してください。
キツかったことその①しんどい状況でスマホを見た時
待ち受けを自分の写真にした次の日に、登山に行った。
山道をそこそこ歩いて「休憩しよう」となり、ベンチに腰掛けて惰性でスマホを見ると
こちとら汗だくで、肩で息をしている。なんとも言えない、煽られているような気持ちになった。クソッ、写真の中の自分、ビール美味しそうだな……
別の日。仕事で些細なミスをして、社内ミーティングでペコペコ謝罪をしながらタスク表を確認しようとスマホに触れた。そこに表示されるのはもちろん
つい「笑ってんじゃないよアンタ」と言いたくなる。
キツかったことその②夜中に目が覚めてスマホを見た時
普段、枕元にスマホを置いて寝ている。
夜中にふと目が覚めた時、「今何時だろう」と思ってスマホを見ると
寝ぼけた頭で見ると新鮮にギョッとする。
キツかったことその③電車などでスマホを見た時
電車で立っている時にスマホの画面を確認する際、斜め後ろにいる人などに待ち受け画面が見られていないかヒヤヒヤする。
しかもiOSのアップデートによって、ロック解除までの時間は待ち受け画像のみがフルサイズで表示される仕様になった。誰かから何かを言われたわけじゃないけど、勝手に恥ずかしがって高速でロック解除するようになってしまった。
待ち受けが自分の写真で良かったこと
お待たせしました。良かったこと編です。
良かったことその①すぐ慣れた
先ほどお伝えした「キツかったこと①②③」だが、3日経ったら全てどうでもよくなった。
慣れるのだ。周りの人に見られたら恥ずかしい…みたいな気持ちもあっという間に無くなった。
良かったことその②待ち受けを見るたびに楽しかった気持ちが蘇る
今回私が設定した待ち受け画像は、友達と海外旅行に行ってとても楽しかった時の写真だ。
そのため、待ち受け画面を見るたびに、心が一瞬「旅行で楽しかった自分」に戻るような感覚があった。
なんだ、私はこの時の自分のことが好きなんじゃん!これこそポジティブなバイブスだ。
良かったことその③思っていたより、人は「他人の待ち受け画像が何か」なんて気にしてない
自分を待ち受け画像にしている状態で、家族と食事をしたり、友達と飲みに行ったりした。
母親は何度か、至近距離で私の待ち受け画像を見ていたが、わざわざ「何その写真?」とか言ってこなかった。
家に遊びに来た友達の前でも何度か待ち受けを見せたが、特に何も言われなかった。
がしかし、途中で「ねえ、それ……」と言ってスマホを指差してきたので「ついに来るか!?」と身構えたが、「どこの店?抱えてる人形は何?」と質問してきてズッコケ。
私自身の写真であること自体は、別に気にならなかったらしい。
自分の写真を待ち受けにするという行為は、ちょっとだけ「変わっている人」と思われる覚悟が必要だと思い込んでいたが、意外とそうでもないらしい。
待ち受けを自分の写真にするの、けっこう良いかも!
待ち受けを自分の写真にした直後は、「これからめちゃくちゃ恥ずかしい1週間が始まるんだ……」と思っていた。
自分の写真を待ち受けにすると、電車で隣に座った女子高生には「あの人、ロック画面が自分の写真なんだけど(笑)」などと囁かれ、友達からは「なんで待ち受けを自分にしてるの〜!?プププ〜!!」という煽りを受け……みたいなことが起きると本気で考えていたのだ。
しかし、実際は違った。
「待ち受けを自分の写真にする」という行為が耐え難いのは想像の中だけだった。ガチガチの自意識の殻が破られ、「意外と悪くないじゃん」というあっさりとした結論に至るあっけなさ。
きっと、冒頭で出会った中国のマダムも、バンコクのお姉様方も、南米の皆さんも、好きな写真を待ち受けにしているんだ。その写真がたまたま自分の写真だっただけだ。
今回の検証で、前とはちょっと違う自分になれたような気がするぜ。

