転送寺ギガヒコさんインタビュー
転送寺ギガヒコさんは、入社3年目の若手社員。昨年「宇宙転送課」に配属され、ファイル転送業務に従事しています。宇宙での業務には、どのような困難ややりがいがあるのでしょうか。業務内容や将来の目標などについてうかがいました。
——現在はどのようなお仕事をされているのでしょうか。
私は現在、宇宙転送課に所属しています。宇宙転送課では地球から送られたファイルを宇宙に、宇宙から受けとったファイルを地球に運ぶ仕事をしています。
——宇宙での勤務が決まったとき、最初の印象はいかがでしたか。先輩からのアドバイスなどはありましたか?
宇宙で勤務することは私の夢でしたので、内示を受けたときは喜びました。アドバイス……なのか分かりませんが、「宇宙は寂しいから猫つれてけ」と、飼いマヌルネコの“テティン”の同行を許してくれましたね。
※ギガファイル担当者より:マヌルネコ自体はリアルでは飼育できない動物ですが、創作の中なのでお許しください。
——1日のスケジュールについて教えてください
正直、宇宙にいるので時間の概念が分からなくなっています。いつ寝たかは覚えていません。疲れたら寝る、仕事スルネルシゴトスル……基本この繰り返しです。ハハ(乾いた笑い)。
補足しますと、めっちゃブラックっぽいですがそんなことはないです。定期的に結構長い休暇が定期的にあり、他の惑星にもよく遊びに行きます。宇宙旅行が最近の趣味ですね。
——宇宙での仕事について、どのようなところに難しさを感じますか?
異なる銀河系の惑星にファイルを転送するときは、少しのミスが数万年のラグを生む可能性がありますので、細心の注意を払ってファイルを転送しています。
あと、1人で勤務しているので、すごい孤独を感じますね。ウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』感があります。
——感染症により人類がほぼ死滅し、ウィル・スミスだけが愛犬とともにニューヨークで生き残っているという映画でした。
会社からは定期的に連絡はありますが、基本人間との会話がありませんので。合間にテティンと遊ぶのが唯一のリラックスできる時間です。
そうそう、意外とGiFiのチャット欄も心の支えになっています。私もたまにチャットしますので、皆様もガンガン話しかけてくれると嬉しいです。
——では逆に、今の仕事の面白さについて教えてください。
難しさと表裏一体ですが、異なる銀河系の惑星に遅滞なくファイルを転送できたときは、達成感とやりがいを感じます。数百万光年以上離れている惑星にファイルを転送するのは本当に難しいです。
——なるほど。定期的に地球に帰還される機会はあるのでしょうか。
地球に帰還できるのは年2回です。長期休暇はあるのですが、法律の関係上頻繁に地球に帰還できないんです。
地球に帰ったときは、親や友人に挨拶したあと、ちいかわのグッズを買い漁りますね。宇宙には持っていけませんが、とにかく散財します。
あとは……地球でしかできない打ち合わせなどがあって、結局仕事をしていたりします。意外と休んでいる時間は少ないですね……。
——入社3年目ともなると、そろそろ後輩もできたのではないかと思います。
社内チャットで「クソ生意気な新人が入ってきた」と話題になっていたので、後輩ができてはいるらしいですね。基本的に宇宙にいるので実感はありません。無茶ぶりをしない先輩になりたいです。
——これからやりたいこと、目標について教えてください。
詳細はまだ言えませんが、比較的日本に友好的な惑星で、毛色が違う仕事を予定しています。まずはそれを達成したいです。プライベートでは温泉に行きたいです!
——それでは最後に、読者の皆さまにメッセージをお願いします。
ギガにちは! 株式会社ギガファイルの転送寺ギガヒコと申します。
皆様からの温かい声援、誠にありがとうございます。こんなに私がフィーチャーされていいものかと思っておりますが、私の活動を通して少しでもギガファイル便のことを好きになって頂けたら嬉しいです。
これからも皆様のファイルが安心して届けられるよう鋭意努力して参ります。今後ともギガファイル便を何卒よろしくお願いいたします。
宇宙より愛をこめて
無料とノリを続けて14年
企業の採用ページに載っている社員インタビューっぽさを目指したら、ノリノリで答えていただいて恐縮である。ありがとうございます。
さて改めて、ギガファイル便の展望についてお聞きしました。
「ファイル転送をもっと身近に楽しくしたいという思いがあります。ギガファイル便のシンプルな機能拡張に加え、ファイル転送という作業をもっと民主化するような施策を行っていく予定です。これからのギガファイル便にご期待ください」
気分転換で作ったサービスが誰かの役に立ち、無料を貫きながら14年。こうして社員インタビューまで答えてくれるのだから、開始当初からの「ノリ」を忘れずにいるということだろう。なんだかインターネット黎明期のあの感じも思い出すのだった。
取材協力:株式会社ギガファイル