デジタルリマスター 2023年10月31日

世界一の万華鏡、その中に入った(デジタルリマスター)

世界最大の万華鏡に入る

「それではいよいよ巨大万華鏡の中にご案内します」

館長の後について行くとなんだかものものしい注意書きがされたドアがあった。そういえば今気になること言ったな

(万華鏡の中に?)

中に?とはどういうことなのか。万華鏡は外から覗くものだろう。

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このドアが世界一の万華鏡へと続く。

世界一の万華鏡というのは実はこの建物奥の傾斜になっている部分全体を指していたのだ。

世界屈指の万華鏡作家で館長の師匠でもある山見先生と館長とが一緒に作りあげたこの万華鏡は、二人のかねてからの夢だった「人が中に入って宇宙遊泳気分を体験できる」装置そのものなのだ。横型オイルタイプという分類において現在世界一の大きさを誇る。

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奥の白い傾斜部分がすべて万華鏡。
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その名もSPACE WALK

この世界一の万華鏡「SPACE WALK」は長さ13メートル、大型の観光バスと同じくらいの大きさなのだとか。この中に3枚の巨大な鏡が三角錐型に設置されていて、その中心でオイルに入った円盤が回転すると、円盤から出た光りが鏡に幻想的な模様を映し出すというしくみだ。

身をかがめながら鏡が作る部屋の中へと進んでいくと、正面には怪しく光る球体のような模様が浮かび上がっていた。その周りを細くするどい光りが稲妻のように踊っている。

・・・圧倒的なのだ。

ここで初めて館長が黙った。もちろん僕たちお客も声を失いしばし見とれる。館長が本当に見せたかった光景がここにあるのだ。

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前にいる人と比べるとその大きさがわかります。
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万華鏡なので一瞬毎に模様を変える。
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じっと見ていると確かに宇宙空間に漂っているような気分になれます。

巨大万華鏡の内部では館長の代わりに説明のアナウンスが流れていた。

「この万華鏡が同じ模様を出すのは確率的に4600億年後になります。今の模様がもう一度見たい方は4600億年後にもう一度お越し下さい」

アナウンスが終わりライトがつけられ、僕たちお客が出口に向かうと、そこには館長が誇らしげな笑みを浮かべて立っていた。


夢の結晶です

世界一の万華鏡はまさに館長の夢の結晶だった。夢を形にして、しかも僕たちお客を楽しませてしまう館長に敬意をはらわずにはいられない。

しかし一歩外へ出るとまた変わり種万華鏡コーナーが待ちかまえている。ツタンカーメンの鼻、回る海鮮丼。館長はいったいどこを目指しているのだろうか。

「身の回りの物をすべて万華鏡にすることです」

館長は今日も忙しく身の回りの万華鏡化を進めていることだろう。

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覗いても万華鏡ではなくただのゴミ箱だった。

 

アトリエロッキー万華鏡館
〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1353-58
TEL 0557-55-1755

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