紐をひっぱれば水が流れるトイレの出来上がり
全体はこんな感じになりました。
実際に紐をひっぱって水洗する様子がこちらです。
※撮影用なのでズボンを履いていることをお伝えします。
紐をひっぱって流す昔ながらのトイレは、『ハイタンク式』
紐をひっぱって流すトイレは『ハイタンク式』と呼び、天井に近い位置にタンクが付いているトイレです。
戦前〜昭和50年頃がハイタンク式トイレの全盛期で、2010年頃に生産が終了。
メンテナンス性の悪さ・設置時に制限が多いなど欠点が多く、廃れていったそうです。
紐をひっぱれば水が流れる仕掛けの作り方
それでは作り方にまいります。材料はこちらです。
材料を設置していきます。
天井ができたら次は紐の取り付けです。ゴム→水洗レバー→滑車と経由して逆N字の形にします。
冬以外のトイレって暑くないですか?
余談ですが、うちはトイレに換気窓がありません。
換気扇は24時間まわっているけど力が弱い。ほぼ密室なので作業中は汗だくでした。
しばらく運用してみよう
まずは3日間運用して使用感を確かめます。
運用中に改善点がみえたので直しながらの3日間でした。
はじめに見せた全体図にたどり着くまでの失敗をお楽しみください。
1日目
当初、この形で運用しようとしました。
実際に設置して紐をひっぱってみると、あと一息。というところで水が流れません。水洗レバーが真上にひっぱられるだけで、うまく回らないのです。
取り回しを変えたことで無事にひっぱっれば水が流れるようになりました。
レバー部分の取り回しを変えたので紐の取り付けも変わり、全体図はこうなります。
「よし!これで運用するぞ!」と意気込み、運用を開始!
しかし夜「俺は立って用をたす。これでは持ち手が低い」と夫から是正案がきました。
なるほど。私は自分が座った状態で自分の丁度いい位置に持ち手を垂らしていたのです。自分のことしか考えていなかった。がっかり。しかし、この報告は目からウロコでした。
1日目の感想
・座ったまま水が流せるの最高!
・ひっぱって流すので手応えがある。「流し忘れたか?!」という不安がない。
・男性は立って用を足す。
2日目
夫立ち会いのもと、紐の位置を高くしました。
前回の失敗の名残で奥に滑車が残っています。「水洗レバーだけに紐がついていればいいのでは?」と考え、奥の紐を撤去してみました。
2日目は出かける予定があったので取り急ぎここまでで作業終了。
1日目同様、紐をひっぱれば水が流れたので何の検証もしないまま外出しました。
事件。栓が開きっぱなし!
家に帰ると、シャバシャバ…と水が流れる音が。なんと!水洗レバーが紐にひっぱられたまま戻っていなかったようで、栓が開っきぱなし・水が流れっぱなし状態だったのだ!
撤去してしまった奥の紐は、水洗レバーが元の位置に戻るために必要な紐だったのです。
心の傷が深く作業に着手できず。次の日に持ち越します。
2日目の感想
・出かける前の準備で忙しい時にこういうことはやらない。作業用に時間を確保する。
・工作は車と同じ。「だろう」ではなく「かもしれない」を常に頭に入れておく。
・水道代が怖い
3日目
栓が開きっぱなし事件から一晩。奥の紐を設置しなおします。
紐をひっぱったら確実に水洗レバーが元に戻るようにゴムをつけました。
以上、失敗集でした。
3日目の感想
・単純なものほど落とし穴がある。油断するな。
・勝手に水洗レバーが戻るのは嬉しい。
・もう、あんな思いはしたくない。(栓が開きっぱなしのトラウマ)
本当は2日目で気づいていた文明の利器
今回の工作の目的は「座ったまま水を流したい!」でした。
しかし2日目の外出中、ショッピングモールで私は気付きました。ウォシュレットの存在に。
『流す』ボタンをおせばトイレの水は流れるのだ!水洗レバーを回すことがないんです。いつも無意識でした。
ウォッシュレットにすれば紐を垂らさなくても座ったまま流せます。
しかし我が家は賃貸。ここを出ていく時のことを考えるとウォシュレットにする勇気はありません。
今回はGW中だけ運用するはずでしたが私には便利なので、かれこれ2週間紐をひっぱってトイレを流しています。
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