もっと速く見えたい
速く見えるフィルターは新たな課題を我々に与えたが、このフィルターが本来なんの目的に使うのかは分からないままだ。
おかしなカメラ用のフィルターを買った。
「超高速カメラフィルター」という名前がついている。
速く移動しているように撮れるというのだ。
それがこのフィルターだ。
ぐにゃっと出っ張っている。そのためレンズキャップができない。常にむき出しである。
ガラスの厚さが一定ではなく、厚い部分と斜めの部分がある。これで撮ると、横の1/3ぐらいのエリアがぶれる。
なのでこれで人を撮ると、
それだけのフィルターだ。
ただ「超高速」の謳い文句は伊達ではなかった。画像加工ソフトを使えばできるが、私が求めているのはそういうことではない。
はっきり言うと、今回はこれだけの記事です。
「速くなって面白いでしょ」という話しかない。ただ、速い写真を撮って見せると場が和むので、会議前に速い写真を撮らせてもらっていた。
楽しいがデイリーポータルZライターがもつ躍動感のなさが発揮されている。躍動感があったら文章とか書いてない。
速くなって面白いね、うふふ、などと言っていたところにすごく速く見える人が現れた。
唐沢さんである。速さが頭ひとつ抜け出ている。
速く見えるフィルターでより速く見せる。ものすごく限定的で今後の人生で役立つことのない才能が発掘された。
左側にいる橋田さんが思わず手を出してしまうぐらい速い。
どうしてここまで速く見えるのだろう?
ポーズを観察すると、前傾姿勢が低く、頭と身体が横になっていることが分かる。すると頭にピントがあって、身体だけが流れている写真が撮れる。これかもしれない。
この唐沢メソッドを活用して撮ってみたのがこちら。
本稿冒頭の写真に比べれば速いが、唐沢さんのシャー写真を見た後だとやや不満が残る。あと、後ろのマンションも高速移動しているのが気になる。
別の日にも写真を撮らせてもらった。
速く見えるし、ストリート感がある。言ってしまえばそう見えるだろう。
だんだん速くなってきているような気がする。どうだろうか。
もういちど唐沢さんの写真を見てみよう。
真顔が速く見えるのか、ポーズなのか。もしかしたら本当に速く移動しているのかもしれない。
速く見えるフィルターは新たな課題を我々に与えたが、このフィルターが本来なんの目的に使うのかは分からないままだ。
撮影しているところです
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