人のおすすめ冷え食を味わってみる
同好の士は少なくないようで、僕が勝手に作った#冷え食ファンクラブのハッシュタグで、ご自身のお気に入りについてつぶやいてくれている方も、最近はちらほらといます。
とても興味深いので、それを実際にいくつかまねしてみようと思います。
たとえばこんなツイート。
冷えたタコ焼きは美味しい
なるほど、良さそう。
食べてみたところ、たこ焼きほど作り手による個体差の大きい食べものもなかなかないので、あくまで今回のものに関してですが、思いのほかくたびれておらず、ふわふわ食感が残っていますね。もちろん味は間違いのないマヨソースベースなのですが、小麦粉の生地の味わいもよくわかり、どこかキッシュにも近いような。
そもそもまた、たこ焼きほど熱い食べものもなかなかないので、いつもはふはふ食べているイメージですが、そうしなくていいのが新鮮。大げさながら、新しい世界が開けたような感覚です。
続いてはこちら。
前日の天ぷらに カゴメのウスターソース!
“カゴメのウスターソース”と限定している点に並々ならぬこだわりを感じます。せっかくなので、家になかったカゴメ「醸熟ソース ウスター」を探して買ってきました。天ぷらはスーパーの惣菜で。
海老フライにウスターソースを
これを食べてみると、確かにうまい! ていうかもはやこれ、天ぷらとは違う料理ですね。ふわふわの衣とソース味で、どこかアメリカンドッグ風な? まったく新しいスナックというか。投稿主さんがなぜここにたどり着いたのかは謎ですが、完全に叡智ですこれは。
ちなみに比較として、もともと家にあったキッコーマンの「デリシャスソース ウスター」をかけてみたところ、これも問題はまったくないんですが、確かに僅差でカゴメのほうが合う。
どちらも複雑かつ深い味わいで文句はないものの、カゴメのほうがキレ味がいいというか、ドライな感じなんですよね。それがちょっともたっとした冷え天ぷらと合うんだよな〜。
最後にもうひとつ。
焼売は崎陽軒で市民権を得ていますが、餃子はまだまだのようで。惣菜として売られている焼いてある餃子をあたためずに食べるのが好きです。
こちらはなんと、冒頭でお名前の出たラズウェル細木先生からの情報。きっと間違いないはずなので、言われたとおりに試してみましょう。
最小単位が3つ入りだったのでそれを買ってきてお皿に盛ってみたところ、なんとも侘しい雰囲気。
付属のたれをかけてみても、
冷たいままだと、やっぱりシズル感は出てこないですよね。肝心の味のほうはというと……おー、はいはい、うんうん。
まずですね、皮が硬い。焼きたての餃子の皮がさぬきうどんだとしたら、武蔵野うどんか吉田のうどんかってくらい硬い。しかしながら、だからこそ、餃子の純粋な味をストレートに味わうことができる。皮の小麦の香り。そこに徐々に加わってゆく野菜や肉の旨味。
焼きたての餃子って、ひょいパク、ひょいパク、あわてて白メシがつがつ! みたいなイメージがありますが、冷え餃子は1個を何口にも分けて食べられるし、それがごはんのおかずというよりは、お酒のつまみとして非常にいいです。
なるほど、冷え餃子の美味しさとはこういうことか。
最愛の冷え食
ところで最後に、現時点で僕がいちばん好きかもしれない冷え食をご紹介させてください。それがずばり、麻婆豆腐!
我が家で作る麻婆豆腐は、小学校2年生の娘が食べやすいよう、ほぼ辛味がないタイプが定番。それの残りをタッパーに入れて冷蔵庫に保存しておき、翌日に温めずに食べるのが最高なんです。
とりわけ好きな食べかたがあり、ここからはちょっとイレギュラーになりますが、その麻婆豆腐を冷たいまま、温かいごはんにかけて食べる!
言ってみれば、麻婆丼のひやあつ? これがですね、ぐずぐずの冷たい麻婆が温かい米の甘みを引き立て、温かい米が麻婆の複雑な旨味を引き立て、想像以上に相性抜群なんです。
食べすすめるほどに「冷」と「温」のあわいが曖昧になってゆく過程も楽しく、ぜひ、冷え麻婆が家にある方には試してみてもらいたい食べかたです。
とはいえこれは冷え食の世界のほんの一部にすぎない
と、僕の愛する冷え食についての思いを語らせていただいたわけですが、この記事を読んでくださり、「いやいや、もっとうまい冷え食があるよ!」と、冷え色魂に火がついてしまった方もいらっしゃると思います。
そこでもしよろしければ「#冷え食ファンクラブ」のハッシュタグをそのまま使っていただき、あなたのお気に入りの冷え食を自由に投稿してください!
数が集まれば個人的に試食させてもらい、さらに将来的には、東京ドームか武道館を借りての「冷え食フェス」なども企画していきたいと思いますので。

