特集 2022年12月26日

編集長!大雪で撮影ができなくなってしまいました

毎週記事を書かせてもらっている私にとって、スケジュール的に次週の記事の撮影はこの日しかないという2022年12月19日。

私の住む新潟県は大雪が吹き荒れ、予定していた撮影ができなくなってしまった。

どうしよう。

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。

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林:雪大変ですね。ニュース見ました。

岡村:そうなんです。今日撮影の予定だったんですが、大雪で…

新潟の雪害を伝える当日のニュース

林:なるほど。ところでどんな企画を考えていたのか教えてもらってもいいですか?

岡村:えーと、新潟には全国的に有名なバスセンターのカレーというのがあるんですが

林:めちゃくちゃ有名なやつですね。

岡村:そこのバスセンターにはカレーで有名な「万代そば」以外にもおいしいお店があるので、そこを紹介しようと思っていました。

林:「バスセンターのカレー」としか知らないので、いいですね。いい企画。

岡村:しかし大雪で目的地までたどり着けないという状況になりまして…

林:岡村さんの家からバスターミナルってどれぐらい離れてるんですか? 雪でも根性で歩けばいいじゃんと思ったんですが、それもできない雪ですか?

岡村:歩いて30分くらいですかね。ぜひ今の新潟を林さんを歩かせたいですね。

新潟の状況

林:いまの新潟の様子の写真とかありますか?

岡村:とりあえずベランダの雪がこんな感じで。

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ベランダの雪

林:これ雪ですか。ここだけで30cmぐらい積もってますかね。

岡村:で車のフロントガラスからの視界がこれです。

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フロントガラス越しの駐車場風景

林:がんばって行ってきてくださいよ、って言いにくいですね、これは。

岡村:道路はこんな感じです。

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シャーベット状の雪

林:新潟の車のタイヤって東京のと違うんですか?

岡村:都道府県によってタイヤが違うわけではないのですが、雪国は冬には冬用のスタッドレスというすべりにくいタイヤに履き替えます。ノーマルのタイヤだと、もうえらいことになります。

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住宅街の道ほど怖い

岡村:大きな道はまだましなんですが、住宅街に入るとこんな感じです。

林:これは、車通れるんですかね?

岡村:車一台がやっと通れるかどうかですね。タイヤはギュルギュルと音を立てて、ハンドルが雪に撮られて超徐行ですが。

撮影断念の経緯

岡村:そのバスターミナルへ行こうと雪かきをして自動車を出したのですが、ものの数分で坂道でタイヤが空回りしまして、他の自動車に乗った方々から助けてもらいました。

林:「あ、つりばんどさん!」って言われました?

岡村:言われません。「押しますよ!」「一回バックして!」「せーの!」と言われました。

林:北の国からみたいじゃないですか。

岡村:ワシは竹下景子か(笑)。で、バスセンターへ向かったのですが、カーナビからこんな注意喚起が出まして。

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カーナビからの注意喚起

林:ホワイトアウトなんて織田裕二の映画以来ですよ。

岡村:ありましたねそういう映画。どんな映画なんですか?

林:みてないんでわかりません。

岡村:(笑)とにかくこれはまずいと思って引き返してきました。

林:おれは「バスセンターのカレー以外の食事」って企画を撮るんだ……!ってならないですね。

岡村:命がけで紹介してる場合でもないなと。

林:これまで体調不良とかで取材できずというのはあったんですが、雪のためは20年の歴史で初かもしれない。

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新潟の冬支度は「ムサシ」か「コメリ」

林:あと聞きたかったんですがみんなどんな靴履いてますか?

岡村:男性は雪靴という、それぞれ好みの雪用のブーツのようなものを履きますが私はこういうヤツです。

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一般的な雪靴の例

林:かっこいいですね!

岡村:今日ぐらいの積雪になると、もう長ぐつでないとむりですが。

林:雪国の人って、内側にボアがついた暖かそうな長ぐつ履いてるイメージがある。

岡村:そういう人も多いですね。一回、大雪の中をこれを履いてるおじいさんをみかけて倒れそうになりましたけど。

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泥、水対策用の長ぐつ

岡村:や、逆に危ないよって。

林:これだめなんですか?

岡村:雪対策用じゃないと危ないですね。

林:それは雪国じゃない人には分からないと思いますよ。

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スパイク付きの長ぐつ

岡村:こういうスパイクのついたやつが望ましいです。

林:雪深いので長ぐつ持ってきてくださいって言われたら魚屋みたいなの持っていくと思います、おれは。

岡村:調理用では危ないですね。

林:新潟に行ってすぐに分かりました?そのへんの勘所。

岡村:新潟に移住しても雪が降るまでぜんぜん準備してなかったんですが、実際に大雪が降ってから慌てて買いに行ったりしました。

林:必要に迫られて把握していったと。

岡村:暖房なんかもエアコンでいいでしょと思ってて、冬になってからとてもじゃないけどエアコンじゃ追いつかないことがわかって、慌てて石油ファンヒーター買いに行ったりとか。

林:靴とかファンヒーターはどこで買うんですか?

岡村:長ぐつもファンヒーターもホームセンターですね。ムサシ。

林:ムサシ。いま新潟の人が「そうそう!」って言ってる声が聞こえます。

岡村:ムサシ、もしくはコメリ。ここは無い物がないってくらい品揃えよくて、僕が記事を書けるのはこの両店舗のおかげですね。

雪国での自動車の必需品

林:新潟市内ってそんなに雪が降らないんですよね。本来は。

岡村:前まであまり降らなかったんですけど、ここ数年、年に何回かドカ雪が降るようになりました。それでも一週間くらいで溶けます。津軽や札幌では一度積もったら春まで雪解けしなかったですが。

林:雪国生活長いんですね。

岡村:雪国に住んでわかったのは、雪かきが想像の4倍ぐらい疲れるということです。車のうえに積もった雪で屋根が壊れたりしますし。

林:車が?

岡村:そうです。マメに雪下ろししないと。でも雪下ろしがまた危険だし、疲れるしで。

林:雪かきって、雪の上に落ちてもズボッと埋もれる程度かなーと思うんですが、違うんですよね。

岡村:林さん、雪かきの辛さを味わおうって企画どうですか?

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大雪を放置するとすぐこうなる

林:(提案を無視して)マンションだと雪かきしなくて良いんですか?

岡村:マンション住まいの僕の場合は駐車場だけですね。駐車場だけでこんなに疲れるなんて一軒家の人はすごいです。道路沿いの商店の人とかお客さんのためにずっと雪かきしてて頭が下がりますね。

林:スコップ買いました?

岡村:スコップ買いました。スコップとスノーブラシは車に常においてあります。

林:スノーブラシってなんですか?

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スノーブラシ

岡村:こういうヤツですね。これないと冬に車は乗れないです。

林:車をスコップでガリガリできないですもんね

岡村:車を掘るわけではないので(笑)

雪国の通勤事情

林:雪のとき車に乗る前にこれをやるとすると、会社に行くには30分ぐらい早く出ないといけないんじゃないですか?

岡村:軽い雪なら2~3分で済むんですが、車が出せないほど積もると、車のまわりの雪かき、それから街中渋滞しますからその分早く出る必要があって、1時間は早く出ないといけないですね。

林:1時間!岡村さんの家から職場まで近いですよね。

岡村:近いです。いつもの道が通れなかったり、立ち往生している車を助けたり、助けられたりもありますからね。絶対に遅刻しない場合はそれくらいの準備が必要です。

林:助けるって時間があるんですね。助け合い。

岡村:たとえば前の車がスタックしたたりしたら、助けないと自分も進めないですからね(笑)

林:そうか、好意じゃなくて自分のためでもあるのか。

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立ち寄ったスーパーでは物流の影響か食料品が品薄になっていた

 

林:仕事って雪で遅刻、欠席ってありなんですか?

岡村:ありというか、仕方がないですよね。家から出られなかったり、電車が止まってたりするので。うちの職場では帰宅困難になりそうなら、早退とかも受け付けていますよ。

林:そういう場合も有給なくなるんですか?

岡村:そうですね。有給使う場合はなくなってしまいます。

林:ナチュラルに大変ですね。雪国。給料に雪国手当とかあるんですか?

岡村:雪国手当は聞いたことないですね。遅刻したら普通に給料引かれるだけですね。

林:公務員は寒冷地手当があるみたいですが、民間は会社によるみたいですね

岡村:寒冷地手当ほしー!!

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雪を利用した撮影はできないか?

岡村:で、今回、「雪で撮影ができなくなった」では残念なので、逆に雪を利用して撮影をしようと思いまして。

林:おっ、雪に負けない男!

岡村:林さんからいただいたアドバイスで「雪見酒」ならぬ「酒見雪」というのがあったんですが

林:酒見雪もいいですよね!

岡村:でも読まれなそうですよね。画的にはただの酒をみながら雪解け水を飲む男だけですし(笑)

林:たしかに会議がピークな企画、という感じもします

岡村:そこで、今回の撮影が年末最後であり、お正月らしい企画はどうかと!

林:それは?!

岡村:「雪をつかって巨大な鏡餅をつくろう!」

林:雪なら大きくし放題だ!

岡村:そのうえニュースになるぐらい雪はたくさんある!ということで作ってきました!

林:え、もう!?すごい。きょうの料理のこちらに完成品があります、の展開みたいだ

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雪を一握り丸めまして
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それを転がして大きくしていきます

林:期待!

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こんなに大きくなりました

岡村:どうみてもお餅のようです。

林:おう、どう見ても餅ですよ!

岡村:できたものがコチラになります。

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ドーン!

林:めでたいぞー!鏡もちー!

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あけましておめでとうございます

岡村:まだはやいか。良いお年を!

林:2022年、おつかれさまでした!

岡村:ありがとうございます。また来年もよろしくお願いいたします。


雪が必要な企画を考えておきたい

雪の影響でもともと予定していた撮影ができなかった経験を活かして、あらかじめ大雪に見舞われた場合を想定した企画を考えておきたい。

そうすれば来年あたり雪合戦、スキー、かまくら、ボブスレーのような雪をいかした新たな遊びを思いつくことになるだろう。

ぜひご期待ください。

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