短い記事 2022年3月14日

バレンタインの手作りチョコ気分でハート形の海苔を作りたい

気持ちを込めずに作りました。

バレンタインに手作りチョコを作るのが楽しそうだ。告白とかそういう部分ではなく、食品加工好きとしてチョコを溶かして形を変えるという行為に魅力を感じる。

通常は板状のものをハート形にするという行為、俺だってしてみたい。でもチョコレートだとそこに意味が発生してしまい、ちょっと恥ずかしい。

そこで海苔で作ってみることにした。

趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。(動画インタビュー)

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カカオの代わりに海苔を摘みに行く

バレンタインから一日遅れてしまった2月15日の夜、漁業権の設定がされていない海岸へと潮が引く時間に合わせて夜中に出向き、天然の海苔を食べる分だけ摘んできた。ちょうど今がシーズンなのである。

野生のカカオは日本だと入手困難だが、海苔であればどうにかなるので、意外とバレンタイン向きの食材だ。時期的にも場所的にもまあまあ寒いが、これくらい人生の許容範囲だ。

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潮が引いて海中から露出した岩についている天然の海苔を指で摘んでいく。

これをよく洗って、細かく刻んで、簀垂れ(寿司用の巻き簀で代用)に流して、天日で干したら板海苔のできあがり。

ここで通常であれば四角にするところを、バレンタインっぽくハート形にするのだ。ほら、なんとなく手作りチョコ造りに似ているだろう。

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ちゃんと洗わないとジャリジャリする。
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細かく刻む。緑色が混ざっているのはアオサという海藻が混ざっているから。これによって磯の風味が強くなる。
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ハートの形を巻き簀に置く。なんでと言われても困るが。
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刻んだ海苔を水と混ぜて流し込んでいく。
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角のところまでムラなく海苔を敷き詰めよう。
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海苔をアイロンで伸ばす

天候に恵まれたおかげで海苔は乾いたのだが、ちょっと厚すぎたのか、刻みが足りなかったのか、反りまくってしまった。

これではハート形とは言えない。そもそもハート形にする必要はないのだが、目指す最終形はこれじゃない。

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これでは海の近くの土産物屋で売っている岩海苔だ。そうなんだけどさ。

どうするか少し迷ったが、クッキングペーパーで挟んでアイロンを充てることにした。皺を伸ばすといえばアイロンである。

これは生の板海苔で加熱して焼き海苔にする必要があるので、ちょうどいいやと高温でプレスする。こういう行為にもはや躊躇はない。

チョコレートの艶をテンパリングによって出す工程と、広義で同じと思っていただければ幸いだ。

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ハートが透けてかわいいですね。
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しっかり伸びた。

丸まっていた黒い海苔は、ピシっとハート形になってくれた。それに加熱によって色も鮮やかな深緑色になっておいしそうだ。

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ハートの海苔。
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ハートがいっぱい。

海苔弁を作る

手作りチョコレートといえば仕上げはかわいい包装である。ならばこちらは海苔弁だろう。

白米をキャンバスにして、手作りのハートをセットアップ。

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地味だ。

だめだ、バレンタイン感が皆無すぎる。

これでは海苔をケチっただけの海苔弁だろう。

チョコで言えばイチゴにあたるかわいい色が欲しい。

やはり梅干だろうか。

いやもっと広範囲に彩りを与えたい。

よし、海苔明太子弁当で勝負!

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ファンシー。
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だんだんと顔が母親に似てきました。

板海苔を買ってきてハート形に切りぬけばいいのではという気もするが、摘むところから手作りができて大変満足だ。特に意味や想いは込められてないが、食品加工欲求は満たされた。

海苔はしっかり厚みがあって香りも高く、明太子との相性ももちろん良く、とてもおいしかったです。

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