【今週・来週のみこみ】連休が終わる頃に、沖縄は梅雨入り?
ゴールデンウイーク(GW)初日は、関東などで雨。2週間前の記事で書いた低気圧の動きなどの見立てとは少し違ったが、結果オーライ。けっこう攻めて、結果出してるぞ、半月予報。
GW後半は、高気圧におおわれて晴れる日が多くなる。
連休前半が晴天がつづかなかっただけに、ようやくおとずれる、気象予報士の心の休日。
初夏の青空を見ながらビールを飲んで予報しても、当たりそうなくらい、大きな高気圧がきてくれそうだ。(アルコールが残ってるときの予報は、だいたいハズれるから、やらないけど)
ただ、その高気圧の南で、姿を現しはじめるのが梅雨前線。沖縄のすぐ南まで、夏の空気がきている。
連休が終わる頃から、梅雨前線は沖縄をウロチョロと。そのまま動きがにぶくなって停滞すると、沖縄は梅雨入りとなる。(=沖縄に雨雲が集まるので、本州付近は晴れやすくなる)
連休明けの気分を左右する天気。はたして結果は?
答え合わせは再来週!
『沖縄の梅雨と、本州の晴天は表裏一体。沖縄で梅雨の長雨がつづくと、本州は初夏の青空に』
TEN-DOKU
前回(4/15)の出題は、「この天気図のとき、どんなことが起こったでしょう?」でした。
選択肢はこの4つ。
1)北海道で猛ふぶき。桜ふぶきと同時におこった
2)北海道で高温。桜が開花した日に満開になった
3)近畿で大雪。藤棚があいついで倒れた
4)近畿で高温。ひまわりが一気に咲いた
正解は「2)北海道で高温。桜が開花した日に満開になった」でした。
注目は、日本の東海上にある大きな高気圧です。高気圧の後ろ側(西側)は、南風が吹きます。
この南風が北海道の北にある低気圧に向かって吹き、北海道は気温が上がりやすい状況でした。
25℃を超えて夏日となった内陸の旭川では、午前中に桜の開花が観測されて、午後には満開を観測。花咲じいさんもビックリの、一気に花開いた状態になったのです。
冬の間きびしい寒さにさらされる北国の桜は、冬眠からシャキッといっせいに目覚め、いっせいに花芽が成長し、いっせいに咲くと考えられています。
なので、バラバラに咲いて、満開までなかなかそろわない南国の桜とはちがい、北国の桜は開花から満開まで数日ということもめずらしくないのですが、さすがに同じ日に開花して満開になったのは初めてのことでした。
「北太平洋の高気圧のヘリを伝った南風がオホーツク海の低気圧に吹き込んで北海道が暖かい日を迎えたのではないかと。(酔いどれかんちゃんさん)」
グッドです!
「太平洋にある高気圧から北海道の北にある低気圧に向かって南よりの風が流れこみ気温が上昇した(QK_247さん)」
風の流れを読んでますね!
「南岸低気圧に目がいきそうになるけど大雪や高温になるほどではなさそう。となると北海道だが千島列島付近に低気圧や前線があり、そこに向かって南風が吹く気圧配置。ということで(2)北海道で高温(indigoさん)」
そう。南岸低気圧にひっかかりませんでしたね。おみごと!
今週の定石はこちら。
『初夏の北海道は気温が極端に上がることがある。
南西からの風、南東からの風の日は要チェック。』
今回、正解したみなさんはこちら。
シアーライン。さん、酔いどれかんちゃんさん、まんまるさん、ゆうまさん、雄大積雲さん、金星さん、QK_247さん、indigoさん、メロポンさん、IFさん。
今回はめずらしいくらい、解答がバラバラにわかれました。
正解したみなさん、おめでとうございます!
今週の問題はこちら。
今週の問題
この天気図のとき、東京の天気は?
ヒント
・無しでいってみましょう!
<答えはこの4つのどれかです>
1)大雨
2)雷
3)曇り
4)晴れて猛暑
解答はこちらから↓
理由などとともにお願いします。
正解は再来週(5/13)に!