【今週・来週のみこみ】台湾や香港出身の春の空気が、桜の開花を早めます
このところ雨が多い。雨がたびたび降るのは、季節の変わり目だ。
香港や台湾あたりから来る低気圧が、雨と一緒に、暖かい空気を連れてきている。おかげで、晴れる日はグンと気温が上がって暖かい。桜の開花を早めそうだ。
香港や台湾から桜を見にくる観光客も多いと聞くが、じつは自分たちの土地の空気が桜の開花を早めている。

今年はすでに2月から暖かくなっているので、桜の花芽はいつもより早く育つ状況。
このさきも予想どおりに暖かい日が多くなると、桜は確実にいつもの年より早く咲く。きょう4日時点の予想では、一番早い開花は福岡・高知の19日(火)。
個人的には、強い寒の戻りがなければ、19日より早く咲くところがあるのではと見ている。来週(11日~の週)には、九州~関東のどこかで咲く可能性は十分あり。
コンピューターが出した桜開花予想への、ちょっとした挑戦。
さぁ、どうなる?結果は再来週!

『桜は2月~3月の気温の履歴書。気温の高い・低いが、桜開花の早い・遅いに直結する』
TEN-DOKU
前回(2/18)の出題は、「この天気図の日は、どんなことが起こったでしょう?」でした。
選択肢はこの4つ。
1)札幌で低温の記録が出た
2)札幌で強い風の記録が出た
3)東京で高温の記録が出た
4)東京で低い湿度の記録が出た

正解は「4)東京で低い湿度の記録が出た」でした。
大きな高気圧が、大陸から移動してきていました。
大陸出身の高気圧=乾いた空気をもっています。高気圧の出身地が北ほど、湿気が少なく、乾きやすいんですね。
さらに、注目は高気圧の中心の位置です。本州の少し北にあります。
高気圧のまわりは、時計回りに風が吹き出しているので、高気圧の中心より右側では、北からの風が吹きます。
関東は北や西を山地に囲まれているため、北からの風が北部の山地を越えてくるときに、フェーン現象が起こり、いっそう乾きやすい状況となりました。
特に、しばらく雨の少ない状態がつづいている場合は、記録的に乾燥することがあります。
「基盤は西高東低の冬型だけど、大陸の高気圧がぐっと張り出してるから、気温が低くそのうえ乾燥とみた(志英館してきた人さん)」
そうなんです!
「「西高東低」冬型の気圧配置が日本列島から離れていった様子も見ることができます。
本州の上に移動性高気圧がやってきています。晴れて気温が上昇します。
気温が上昇する割には冬型気圧配置の置き土産で空気中の水分量が少ないことから、湿度が低い数値となったと推測します。(メロポンさん)」
おみごと!
「大きな移動性Hに覆われ、Hから北寄りの風が吹いてフェーン気味に湿度が下がったと思います。(naraoさん)」
そう!山越えになる風は乾きます。
「高気圧が北側から張り出していることから,高気圧が乾いた空気を持っており,結果的に湿度がかなり低くなったと判断しました!(ゆうまさん)」
高気圧の位置に注目、バッチリです!
「前回は送ったつもりになって、忘れてしまったようです。(おさかなマイスターさん)」
前回の答えはどうでしたか?
送りわすれてた!という人、けっこういるので、気にしないで!
でも、今度は忘れないで!
今週の定石はこちら。

『春の移動性高気圧は空気が乾燥。風が山越えとなるときは、きょくたんに乾燥することも。』

今回、正解したみなさんはこちら。
TemmaRyonoさん、はいまっとさん、ゆうこすさん、おきるさん、ベルヌーイさん、おさかなマイスターさん、かっぱさん、ゆうまさん、志英館してきた人さん、雄大積雲さん、naraoさん、シアーライン。さん、覇極流地方人さん、第一楽章さん、渦巻きさん、のぶさん、メロポンさん、竹垣に竹さん。
正解したみなさん、おめでとうございます!
今週の問題
この天気図の日は、どんなことが起こったでしょう?

(ヒント)
・天気の世界では、冬は12~2月、春は3~5月、夏は6~8月、秋は9~11月です。
<答えはこの4つのどれかです>
1)冬なのに、福岡で気温が30℃を超えた
2)春なのに、名古屋で3cmの雪が積もった
3)夏なのに、盛岡で3cmの雪が積もった
4)秋なのに、鳥取で300ミリの大雨が一日で降った
解答はこちらから↓
理由などとともにお願いします。
正解は再来週(3/18)に!