デジタルリマスター 2023年8月23日

消しゴムはんこで般若心経を彫る(デジタルリマスター)

あたらしい写経のかたち

まず形から入るタチであるから、甚平を着て写経用紙を机に広げる。あんまり甚平関係なかったかもしれない。

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「入ります」

さあ、心静かに最初の一文字を記そう。「観自在菩薩(かんじざいぼさつ)・・・」の「観」である。

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くにっ。
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ばーん。

おお・・・まるで判で押したかのように。
さすが元はワードの行書体。くっきりと「観」の字が現れた。静謐な印影だ。しかし、この静謐さとは裏腹に、このあと幾多の苦難が待ち受けていたのである。

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1)記憶してないので、1字1字手本を見ながらのヨチヨチぶり。は、まあいいとして・・・
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2)次の字がどこにあるか探すのに一苦労。ホントに無くしたんじゃないかと思った瞬間、多数。
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3)ちょっとでも気を抜くと、字が踊る。

とまあ、地味な苦労が続くわけだが、気持ちのいいこともある。

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「色不異空 空不異色」のところは「空」が2回続くのでお得感がある。
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「無」はたびたび出てくるので、いつもおそばに。
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君、こういう字なのね。
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左「波羅羯諦(はらぎゃてい)」セット、右「色即是空(しきそくぜくう)」セット。マックみたいにセットにすると楽しいぞ。

文字通り判を押すだけだったのに、小1時間ほどかかる。またもじゅうぶん修行を積んでしまったじゃないか。修行の結果はこうだ!

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たまに字が踊るので「やく?む?とく? いむしょ?とく?こ?ぼだいさつ・・・」とでも言っているかのようである。

はんこを押すだけで写経が!と、うっかり実用性への妄想を抱いてしまったが、おわかりのとおり、はっきり言って実用性はない。ただただ楽しい。神経衰弱みたいな字選びも、何かの訓練みたいでのめりこむ。

まとめにかえて、消しゴムはんこでの写経のいいところと悪いところを箇条書きにしてみよう。

いいところ

  • 字の質が一定だ
  • 神経衰弱も、楽しもうと思えば楽しめる
  • 「次の字は…」と迷うので、より頭に刻まれる(?)
  • 押すだけに集中できて、頭はカラになれる

悪いところ

  • 注意しないと字が曲がる
  • 進行が遅い(迷うので)
  • 彫ってるときは裏返しだし、判を押すだけなので、字は覚えられない

そもさん!あなたは何とする?まあとにかく一度、やってみてください。よければお貸しします。


ずっと憧れていた写経。できあがりはまずまずである。ただし心の平安を求めるとなると、あの神経衰弱のような字選びをクリアしないと難しいであろう。彫ってる過程もひっくるめて楽しみたい。

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墨の色も黒々と。今度これ持って公園で写経しよう。
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