特集 2019年12月1日

ハンディ扇風機をハンディ衣類乾燥機にリサイクルした

見た目は乾燥機ですが、乾燥機能はありません。槽が回るだけです。

夏のある日、ハンディ扇風機を落として壊してしまいました。壊れたハンディ扇風機に思い入れがあるので、何か使えないか考えたところ、衣類乾燥機が浮かびました。

ハンディ扇風機はボディが壊れただけでファンは動きます。ファンの回転を槽の回転に活かせそうだし、コインランドリーで乾燥を見るのが好きなので、衣類乾燥機に生まれ変わらせました。

1987年埼玉生まれの栃木育ち・群馬県在住。
週末は群馬の温泉を巡っています。
漫画やイラストを描いたり、それに付随した講師もたまにしております。(動画インタビュー)

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ハンディ扇風機とは

今年流行った携帯型扇風機のことです。ハンディ扇風機の風を顔に当てながら歩く人を路上でたくさん見たのではないでしょうか。

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私の2代目ハンディ扇風機。ドローンっぽいのがよくて購入。うちわで仰ぐより手軽で涼しいです。

扇風機から衣類乾燥機へ生まれ変わったのがこちら

それではさっそく生まれ変わった姿をみていただきます!ハンディ扇風機からハンディ衣類乾燥機へリサイクルしたものがこちらです。

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槽が回るだけで乾燥機能はありません。
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開けたところ。『手作り感』という言葉が似合い合います。
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後ろ。扇風機だった部分を生かしました。四隅についているのはマスキングテープです。接着を待つ間につけましたが、柄がめでたい気分になるのでそのままに。
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ぐんまちゃんの手乗り人形と比較。ハンディ扇風機を使ったので大きさはハンディです。

それでは実際にハンディ乾燥機が稼働しているところを見てください。
ぐんまちゃんに協力してもらいましょう。ぐんまちゃんの緑チョッキを中に入れてスイッチを押します。

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ただみんなに見て欲しかっただけの写真。この場面が私的にすごくツボです。かわいい。

ハンディ扇風機の風の強さは3段階に調整できました。

実際の乾燥機は一定の回転速度ですが、それはそれで気に入っています。

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作り方

実は、よく使うコインランドリーを参考にしてつくりました!実物があるのです。

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参考にした乾燥機がこちら。

余談ですが、私の住む市では何故かコインランドリー併設のクリーニング店が多いです。

大物が得意・セーターが得意など各店舗特色があります。洗うものや乾かすものによって店舗を使い分けているのですが、とある店舗に謎の老婆がいます。

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いつもいるわけではありませんが、妙な体験です。※洗濯カードとは、そのお店で使えるプリペイド式カードのことです。チャージするのが地味に面倒。

その老婆は、コインランドリーのお得情報を教えてくれます。
でもそのお得情報は3つくらいしかなく、毎回同じ情報を老婆から得るので会うたびにRPGの勇者になった気分になります。

余談終わり。それでは続きです。

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完全に一致。ではなく、遠い親戚。くらいのそっくり加減です。
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ボディは、スチレンボードを使いました。模様はシールに印刷して貼り付けます。
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注意書きのシールにも力をいれました。こういうシール、普通に欲しいかもしれない。

次に槽を作ります。
槽は、カップラーメンの空き容器をリサイクルしました。
今までの工作は新しく材料を購入して作っていたので、空き容器を使うのは初めてかもしれません。小学校の図工を思い出します。

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匂いが残っているので洗っては外に干して。を数回くりかえしました。

実際の槽を見てみましょう。
槽に丸い穴がいっぱいあいています。風を送る為でしょうか。

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冬は静電気がすごい乾燥機。セーターを入れたらバチバチと大惨事です。
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丸い穴を再現したかったので、ホームセンターでアルミパンチ板を購入してきました。

アルミパンチ板をカップラーメン容器の内側に接着し、槽に生まれ変わったカップラーメンの容器だったものをファンにつけます。

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扇風機を分解したファンの部分です。真ん中に槽を接着します。
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穴の細かさが違いますが、ほぼ同じです。工作は『できてる!』のテンションと『私はなんて工作がうまいんだ!』という思い込みが大切だと感じています。
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中身はこんな感じ。遠心力で先端部分が振れてしまうので、振れ防止に板をたてました。

そして最後にボディをつけると…

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ハンディ衣類乾燥機になります!
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こだわり

1つこだわったところがあるので説明させてください。
それは、乾燥機の中の見え方についてです。

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どうしても外から、アルミパンチ板で作った穴部分を見たかったんですよ…

実際の衣類乾燥機は円柱型なので槽の穴部分は見えません。しかし私は、槽の穴部分に魅力を感じるので、外から見えるように円錐型のカップラーメンの空き箱を使用したのでした。

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並べて撮影。実際にあるもののミニチュアを作りは、並べて見比べる楽しさがあるんですね。

私の住んでいる高崎は冬になると風がすごく強く、ほぼ毎日台風並みです。
一度、物干しから洋服を飛ばして無くしてしまい、ショックがでかすぎて風が強い日はコインランドリーのお世話になっています。
年末年始はほぼ毎週コインランドリーに行きます。服が回って乾燥されているところを見ているのが好きなので家でもそれが見れてうれしいです。

ハンディ扇風機を落として壊した時は気に入っているものが壊れた心労で具合が悪くなりましたが、自分の好きなものに生まれ変わってハッピー!


感想(乾燥)

そういえば、以前うちの洗濯機もドラム式にしようとしてあきらめたことがありました。ドラム式にすれば服を洗っている様子を自宅で楽しめるんじゃないか、と思ったのですが、うちの洗濯機設置場所にはドラム式が入らずに諦めたのでした。

「ドラム式は入る家と入らない家があるから、今は入っても引っ越し先で設置できない可能性があるよ」と友達が言うのでビビっています。その友達は、ドラム式を購入したのに家に入らず返品したそうです。

ドラム式…いつかお家に迎えたい!でもコインランドリーも好きだ!

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何かあったたびに増えていったであろう注意書きのシール。ここのコインランドリーは壁に注意書きシールがびっしり貼ってある。オーナーの苦労を察してしまう。
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