すだれでいいか
100円ショップで巻き簀をいっぱい買ってこようと思ったのだが、そんなに買ったところで、海苔作り以外に使い道がないのでもったいない。
そこで、たまたま目に入ったすだれを買ってきた。値段は巻き簀と同じ100円だが、これだったらいっぺんに何枚もつくれて経済的だ。
巻き簀に比べると目が粗いが、ノリの刻み方も荒いので、きっとどうにかなるはずだ。
風呂場で海苔作り
さすがにすだれサイズだと台所でという訳にもいかないので、仕方なく風呂場でやることにした。一応事前に風呂掃除をして、ついでにすだれもよく洗う。
「俺は風呂場でなにをやっているんだろう…」とかは一切考えないようにする。
風呂釜にすだれを広げたら、ぴったりのサイズで嬉しい。木枠を使ってノリを四角く広げていく。
ユニットバスじゃなくて、本当によかった。
だんだんいい加減になってきた
巻き簀4枚とすだれ1枚で、都合16枚の海苔がベランダに干されているのだが、まだ大量にノリが余っている。仕方ないのでもう一枚すだれを買ってきた。
木枠とかもう面倒なので、すだれ一枚分のでかい海苔にしてしまうことにした。時間もないしね。
どうにか海苔作り終了。あとは乾くのを待つばかり。がんばれお日様。
結局、乾かなかった
日が沈むまで待ったのだが、結局海苔は乾かなかった。仕方なく一旦室内に取り込む。海で会ったじいちゃんが子供の頃、海苔を作るために早起きしたという理由がよくわかった。
生乾きの状態で置いておくのは不安なので、ヒーターで室内を暖め、扇風機で風を送る。
おや、天日干しのはずが、いつの間にやら機械干しになってしまった。
天日で干し直す
海苔を作った翌日も天気は快晴だったので、室内に広げていた海苔をまたベランダに運んで、天日で干し直す。これで天日干しの海苔だと言い張れるはずだ。
ちゃんと剥がれるだろうか
前日にベランダで3時間、室内で一晩、さらに今日ベランダで3時間と、やたら長い時間をかけて干された海苔の表面はボコボコで、じいちゃんがいうところの「おかめ」になってしまった。
乾いた海苔がうまく巻き簀から剥がれるのかがとても心配だったのだが、その点は全然スムーズだった。すだれ一枚分のでかい海苔でも余裕。ただ、厚く広げたつもりのノリだったのだが、乾くとカサが減るため、ところどころに穴が開いている。
ケチをつければいくらでもつけられる不格好なノリになってしまったが、自分で食べるだけだからこれで充分だ。
めでたく手作り(一部機械干し)の海苔が完成したぜ。
早速、今日の夕飯に食べよう。美味しいといいな。